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必勝誓う長谷部 「ここで決めることでチームはまた成長できる」

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 アウェーを乗り越え、W杯への出場権を勝ち取る。26日のW杯アジア最終予選・ヨルダン戦を翌日に控えた25日午前、日本代表はアンマン市内で公式会見を行った。ザッケローニ監督とともに記者会見に出席したMF長谷部誠(ボルフスブルク)は「今の自分たちの状況は、勝てばW杯出場が決まるということでハッキリとしている」とコメント。「絶対に勝って決めるという強い気持ちで臨みたい」と強い決意を語った。

 勝てば5大会連続のW杯出場が決まる大一番。日本の試合前に終わっているオーストラリア対オマーンの試合が引き分けなら、日本はヨルダンと引き分けでもB組2位以内が確定する。それでも引き分けを考えることはない。「この壁を乗り越えることで、ここで決めることでチームはまた成長できると思う。そういう気持ちを持って試合に臨みたい」。完全アウェーの中で勝って決めることが、来年のW杯本番にもつながると考えている。

 4年前、南アフリカW杯出場を決めた09年6月6日のウズベキスタン戦(1-0)は後半44分に長谷部が不可解な判定で一発退場。終了間際には岡田武史監督も退席処分を受けた。「W杯予選のアウェーはピッチ内外でホームとは違う難しさがある」。身を持って体験した“アウェーの洗礼”。それでも、そうした経験が自分自身の、そしてチームの血肉となる。「そういうものを乗り越えてチームは強くなると思う」。そう語る長谷部は「カタールでいい合宿ができたし、今日の練習からチーム全員で試合に向かう雰囲気をしっかりつくって、しっかり準備すれば、明日の試合は勝てると思う」と自信をみなぎらせた。

(取材・文 西山紘平)

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