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カナダ戦不出場の今野 “ヨルダン戦準備OK”

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 発熱による体調不良でカナダ戦の出場を回避したDF今野泰幸(G大阪)が、26日のヨルダン戦出場へ意欲を見せた。カナダ戦翌日の23日から全体練習に合流し、この日はすでに3日目。練習を再開した当初は「病み上がりです」と言っていたが、すっかりいつもの顔色に戻っており、問題はなさそうだ。

「こっちに来る前は(カタール合宿の)初日から最高の準備をして、カナダ戦にも出て、と考えていた。それは狂ってしまったけど、治ってからはしっかり準備できたし、やることはやったので、明日の自分に期待している」と口調も明るい。

 カナダ戦では相手に前線からチェーシングを受け、最終ラインがロングボールを多用する展開になってしまったが、それは今野が入ることで改善できる要素だろう。今野自身も「カナダ戦ではパスを出したあとに動くことが少なかった。相手が前から来たとしても、パスを出したあとのサポートを意識したい。ビルドアップのところは意識したい」とイメージを描いている。

 不安が残るとすれば、懸念されていたとおりの悪さだった芝への対応だが、「注意するべきなのはダイレクトプレー。自分の感覚で横パスをダイレクトでと思っても、思わぬところでボールが弾んでしまったりするので、一回止めないといけなくなる。僕のところでは仕掛けのパスはできない。セーフティーにトラップしながら、ということになる」と、安全第一でリスクを回避するつもりだ。
 
 4年前のW杯出場決定の瞬間はベンチにいたが、今回はピッチでその瞬間を迎えることができる立ち位置。「こういう試合に出られるのは貴重な経験。ワクワクしているし、不安もある」。ザックジャパンの中心選手へと成長した今野が、ヨルダン戦を前に胸を躍らせている。

(取材・文 矢内由美子)

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