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日本vs韓国 前日練習後のザッケローニ監督コメント

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 日本代表は27日、韓国北部の坡州(パジュ)で練習を行い、28日の韓国戦に向けて最終調整した。

以下、練習後のザッケローニ監督コメント

アルベルト・ザッケローニ監督
―明日の先発を選ぶ基準は?
「まずはコンディション。相手の特徴とうちの特徴、チームメイト同士の相性も考え、韓国に対して狙いを出しやすいメンバー、相手が狙ってくるところをカバーするためのメンバーを選ぶ。とはいえ、コンディションが一番大切。最終的に決めるのは明日の午後になる」

―韓国は監督が代わったが、印象は変わったか?
「これまで戦ってきた韓国とは違ったバリエーションを持っている。メンバーも大幅に変わっているが、それは日本も一緒なので、似た感じかと思う」

―その違いを警戒する?
「もちろんそうだが、それがなくても韓国はタフなチームで、戦ってくるチーム。彼らはホームで、大観衆の前でプレーできる。集中してくるだろうし、彼らにも(優勝の)チャンスがある。勝つしかないというのは分かっているだろうし、すごい気迫で来ると思う」

―ロンドン五輪でもホン・ミョンボ監督が韓国を率いて、日本戦では弱点の高さを突こうとロングボールを蹴ってきたが?
「そう言っているのならそこを突いてくるのかなと思うが、その対策は考えている」

―練習で森重と栗原のポジションを中国戦から入れ替えていたが、ビルドアップの面を考えて変更したのか?
「そうではなく、この10日間で選手に何ができるか、できる限り見たいからだ。それぞれの適性を見極めたい。目的は変わっておらず、今回呼んだメンバーを深く知るためにそういうことをしている。トライできること、試せることをやりたいが、10日間で3試合あり、リカバリーの練習も入る。そういう時間は限られているし、練習もみなさんすべて見たと思うが、トライする時間はあまり多くなかった」

―韓国戦だが、明日は特別な試合か?
「韓国戦だけでなく、日本代表の試合にはいつも熱い思い入れがある。そういう意味では変わらない」

―長身のCBに対して柿谷のようなタイプの1トップは有効では?
「フィジカルが強い相手だけでなく、テクニックのある相手にとっても、柿谷が出てくるのは嫌だと思う。柿谷だけではどうにもならない。周りが彼の動きを見ないといけないし、監督としてはチームのバランスに注意しないといけない」

―ビルドアップの形がオーストラリア戦と今回の練習で違ったように見えたが?
「そんなに大きくは変わっていないと思う。ほとんどいじっていない。そういう意味では、オーストラリア戦でのビルドアップの形はいいものが出ていたと思っている」

―明日、勝てば優勝だが、結果にこだわるのか?
「そういう種類の興奮はない。自分が持っている興奮は、選手たちが明日、どんなパフォーマンスを見せてくれるのかというところ。今回のメンバーがどれだけA代表に定着できるのかが気になる。そういう意味ではワクワクしている。例えば、この大会が終わって、次のA代表に今回、参加した選手がだれも来ないような状態がもしできていたとしたら、それは非常に残念なことだと思う。繰り返しになるが、この大会に優勝したいという目的を持って臨んだのであれば、また違ったメンバー構成になったと思うし、代表常連組が来ていたと思う。明日のゲームは、前の2試合よりもいいパフォーマンスを出して、成長しているところを見せてくれることに期待したいし、それが見たい」

―それで結果も付いてくることが理想?
「もちろんそうだが、勝つためには選手がいいパフォーマンスを出さないといけないし、いいパフォーマンスに興味がある。常に自分が欲しているものを得られるわけではないので、優先順位を付けている。W杯予選は突破することが一番大切だったし、この大会は選手を見ることが一番大切だと思っている」

(取材・文 西山紘平)

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