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5年ぶり代表復帰で先発した後藤「来たくてしょうがなかった」

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[9.26 国際親善試合 日本女子2-0ナイジェリア女子 フクアリ]

 宮城の常磐木学園高校3年だった08年以来5年ぶりに代表復帰を果たしたFW後藤三知(浦和)が4-4-2の左サイドハーフで先発。合宿期間がわずか3日間だったことで既存メンバーとの連係はやはり難しかった様子だが、「与えられた時間の中でどれだけゴールに絡めるかが課題だった。悔しい内容だったが、貴重な時間だった」と、前半32分までという短い時間ながら思い切りプレーしたことに充実感を漂わせた。

 久々の代表戦はすべてが新鮮だった。「選手間で掛け合っている声の質が高かった。(代表は)来たくてたまらなかったところ。実際に来てみるとやっぱり違っていた」

 前半25分には宮間あやから左サイドのスペースに出たボールを受けたものの、相手に奪われるなど、チャンスに絡むことはできなかったが、多くの刺激を受けたようだ。「これをチームに持ち帰って、自分がどれだけ質を上げていけるか」と話す際には目が輝いていた。

 2試合で試された選手は計30人。視察した大仁邦彌・日本サッカー協会会長、上田栄治・女子委員長は「世代交代が始まったと感じた」と口をそろえた。

「運動量もそう、ボールを引き出す動きもそう、選手同士の意思の共有にどれだけ入って行けるかもそう、多くのことを感じた」と話す後藤らが、世代交代をさらに加速させていけるか。

(取材・文 矢内由美子)

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