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宮間が1G1A、通算30得点で歴代6位タイに浮上

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[9.26 国際親善試合 日本女子2-0ナイジェリア女子 フクアリ]

 前半21分、FW大野忍の浮き球パスでエリア内に侵入したFW大儀見優季が相手ともつれ合いながら倒れる。「(個人的には)大儀見選手に得点ランキングの兼ね合いもあるので、彼女にいっぱい点を重ねてほしい思いはあるんですけど、あの場面は彼女が傷んだPKだったので蹴らせてもらいました」。キャプテンマークを巻くMF宮間あやがボールをセット。ゆっくりスタートしてGKの動きをしっかり観察し、ゴール左へ蹴り込んだ。

 今回のナイジェリア2連戦はそれぞれ違うメンバーの2チームを編成。いつもよりテストマッチの意味合いが強い2連戦となった。ただチームの中核を担う3選手、宮間、大儀見、川澄奈穂美の3選手だけは両チームに所属し、2連戦を戦った。

「もう少し共通理解。チームとして何をするかという部分をもっともっと高めていかないといけないなと感じています」

 ベテランと若手の融合を1つのテーマとして戦った今回のナイジェリア2連戦だが、主力選手の存在感も改めて浮き彫りにはなった。ただ個の強いナイジェリアを相手に試せたことも多い。「勝てたことは良かった」。チームとして収穫がなかったわけではない。

 宮間は今日の得点で通算得点数が30となった。これは木岡二葉さんに並んで歴代6位タイの記録だ。「そうなんですか?でも特に興味はないですね」と苦笑いを浮かべた宮間だが、その後の阪口夢穂の得点もアシストしたように、宮間の活躍がなでしこの行方を左右するといっても過言ではない。円熟味を増す28歳が、なでしこを更なる高みへと押し上げる。

(取材・文 児玉幸洋)

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