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フットサル日本代表、千葉合宿2日目の午前練習

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 フットサル日本代表は17日、千葉合宿の2日目を迎え、午前9時半から練習を行った。16日の練習は疲労回復を目的に行われたが、このセッションでは戦術確認の動きをメインに約2時間15分のトレーニングをしている。チームは17時から、再びトレーニングを行う予定だ。

 この日の練習の冒頭では、見学に訪れていた松崎康弘FリーグCOOが選手たちに挨拶。16日に行われた第4回世界女子フットサルトーナメントで、フットサル日本女子代表が、フットサルコスタリカ女子代表に勝利したことを伝え、「ぜひ、みなさんにも頑張ってほしい。この中から一人でも多く、来年のアジア選手権に残れるように頑張ってください」とエールを送った。

 前日に続き、体を動かしながら、それ以上に頭を使うメニューでウオーミングアップをした後に、ミゲル・ロドリゴ監督は定番にもなっているプレス回避の練習に取り組んだ。3-1が基本布陣になることの多いフットサルで、相手がフルコートでプレッシングを掛けてきた際に、後方の3人でどうやって前にボールを運ぶか。相手との距離、プレスに来る相手の体の向きに応じて、どう動き、ボールをどう動かすかを確認した。

 続いて相手がハーフコートで守ってきたときの対策練習に切り替え、ピヴォ(サッカーでいうFW)を含む4人でフィニッシュに持ち込む動きを訓練した。合宿後に試合や大会が控えている場合、ミゲル監督は細かくプレーを止めて、選手たちに指示を出す。しかし今回は、「チームに加わったばかりの選手もいますし、本当に大事なポイントとなるときだけ、プレーを止めて指示をしました」と言うように、プレーを流すことが多かった。それでも、今合宿から日本代表に参加しているFP片山堅仁(シュライカー大阪)が「ここまで細かく教わる機会が、僕個人はなかった。チームに帰っても役に立つことが多い」と言えば、FP永井義文(シュライカー大阪)も「なかなか確認する機会がなかったので良かった」と、選手たちにはそれぞれに収穫があったようだ。

 プレス回避の練習後はチームを3グループに分けて、より実践に近づけた練習に取り組んだ。3つのグループ分けは下記のとおり。

ビブス無 小曽戸允哉、渡邉知晃、滝田学、仁部屋和弘、吉川智貴
赤ビブス 西谷良介、永井義文、皆本晃、前純内マティアス・エルナン
白ビブス 片山賢仁、白方秀和、北嶋佑一、内村俊太、室田祐希

 ビブス無は、2012年以前から定期的に招集されていた常連組を中心に構成され、比較的に代表経験の浅い選手が赤ビブスと白ビブスに分けられた。この練習では、あらかじめ攻める側と守る側を決めておき、攻める側は先に行ったプレス回避を用いながらフィニッシュに持ち込む。一方、守る側はボールを回収したら、一度GKにボールを戻し、そこから速攻に移ることになっている。攻める側はボールを失った瞬間に、GKへのパスコースを遮断。カットできればそのまま再び攻撃に移り、できなければ自陣に戻って今度は守備をする。攻→守、守→攻の切り替えの早さを植え付けるトレーニングにもなっていた。最後はCKからの攻撃パターンも確認し、午前中のトレーニングは終了。17時からは、午後練習を行う。

 以下、千葉合宿2日目午前のトレーニングメニュー

9時半~ 集合
9時40分~ ストレッチ
9時55分~ 6角形にマーカーを置いての鬼ごっこ
10時5分~ ピッチ内を自由に動きパスを出すアップ
10時10分~ フルコートで2組が同時に行う制限つきの5対4
10時25分~ フルコートプレスを掛けられたときのプレス回避の確認
10時40分~ ハーフコートプレスを掛けられたときのプレス回避の確認
11時5分~ 3チームに分けて実戦形式で攻守の動きとセットプレーの確認
11時40分~ ストレッチでクールダウン
11時45分 終了

(取材・文 河合拓)

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