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カウンター対策を意識する麻也「10番のブライアン・ルイスに注意」

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 カウンターからの失点はもうゴメンだ! 日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)がW杯でのカウンター対策の準備として、2日のコスタリカ戦を格好のテストの場と考えていることを明らかにした。

「コスタリカは技術的に良いチーム。中心選手は速くてテクニックもある。特に10番のブライアン・ルイス(PSV)はオランダでもイングランドでも戦っていて、すごく能力のある選手だということを知っているので、注意したい」

 ルイスは09年夏から11年夏までの2シーズン、エールディビジのトゥエンテに所属し、11年8月からはプレミアリーグのフルハムでプレー。今年1月にPSVへレンタル移籍した。

 吉田は10年から12年夏までVVVに所属し、12年からサウサンプトンでプレー。2つのリーグで複数回対戦したことがあり、その特長を熟知している。ルイスはコスタリカでは1トップ2シャドーの右シャドーに入る見込み。原博実専務理事も「左利きの10番のカウンターが鋭いので、ここを注意しないといけない」と話していたが、対戦経験のある吉田の存在は頼もしい。

「カウンター対策自体はいつもと変わらず、攻めているときのリスクマネジメントを徹底することが大事だが、前線にそういう(ルイスのような)良い選手がいるので、そこは要注意。特別なことはないけど、相手はW杯に出るようなチームなので、より一層意識しないといけないと思う」と意気込んでいる。

 3月に左膝を痛めてから初めての試合となった5月27日のキプロス戦では45分間プレーし、「70%程度のコンディション」だった。「45分間以上はプレーしたい」と話すコスタリカ戦では80%まで上げ、ザンビア戦で90%、W杯本大会のコートジボワール戦で100%に上げるという青写真を描いている。「逆算はできているし、ここまでの過程もすごく良く来ている」と表情は明るい。

「コスタリカ戦のテーマは、遅い時間に暑い中で戦うことに慣れることと、個人的には長い時間プレーすることがテーマ。チームとしては、キプロス戦に続いて無失点で抑え、カウンターの芽を摘むこと。攻撃では自分たちの形をいくつ出せるか」

 昨年のコンフェデレーションズ杯やウルグアイとの親善試合ではことごとくカウンターの餌食となり、大量失点を繰り返した。W杯で同じ轍を踏まないためにも、コスタリカ戦は貴重なテストの場になる。

(取材・文 矢内由美子)

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