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選手MTGでさらなる一体感を醸成。長谷部「ここから皆でまたやっていこう」

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 米フロリダ州クリアウォーターでの合宿に突入した日本代表が、米国での初練習となった5月30日に選手ミーティングを開いていた。音頭を取ったのはキャプテンのMF長谷部誠(ニュルンベルク)だった。

 アルベルト・ザッケローニ監督が開いた通常のミーティングのあとだった。長谷部が「選手だけで残って話をしよう」と切り出した背景には、複数の選手たちの“水をももらさぬ一体感を醸成したい”という思いがあった。

「指宿ではフィジカル的なメニューだったが、アメリカに入ってまた違う環境になって、ここからみんなでまたやっていこうという感じだった。チームの雰囲気も悪くないので、こういう状況だからこそ、細かい部分をしっかり詰めてやっていこうという話をした」と長谷部は説明した。

 提案そのものは長谷部がしたわけではないという。何人かの選手たちから「細かいところを確認し合おう」という声が上がり、それをキャプテンがまとめた形だ。

 練習では全体的によく声が出ており、固定メンバーだけで固まるような様子も見られず、雰囲気は良い。結束したときこそ力を発揮できるということは4年前の南アフリカW杯で経験済みであり、一方では、選手間の意識がずれていることから目を背けると昨年10月の東欧遠征のように悪い結果になることも経験している。だからこそ、何が必要なのかを選手たちは知っている。

 本大会へ向け、皆が一つの方向を見る、成熟したチームづくりへ。ザックジャパンがさらに一歩前進しようとしている。

(取材・文 矢内由美子)

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