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ポリバレントな役割求める西野監督、選手のポジション表記は「外してほしい」

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 日本代表西野朗監督は18日、都内で記者会見を行い、30日のキリンチャレンジ杯・ガーナ戦(日産ス)に向けた日本代表メンバー27人を発表した。

 報道陣に配られたメンバーリストはポジションごとに名前が記載され、GK3人、DF8人、MF12人、FW4人という構成になっていた。3トップを採用することが多かったバヒド・ハリルホジッチ前監督体制ではFW登録の選手が多く、今年3月のベルギー遠征でも26人の招集人数のうち8人がFW登録で、MF登録は6人だった。

 この日のリストでは3月の遠征時はFW登録だった本田圭佑、原口元気、宇佐美貴史もMF登録となっており、会見では「FWは4人という選出だが、2トップも考えての選考なのか」という質問が出た。すると西野監督は「私がリストを作る段階で、このポジションをボードに載せたことは一度もない。今日初めてこうやってアルファベットが付いている」と指摘した。

 一つのポジションにとらわれず、複数のポジション、役割を選手に求めたいという意図がある。「対応力が間違いなく求められる。固執したシステムやポジショニングではなく、ポリバレントに複数をこなす選手がこのリストの中にもたくさんいる。柔軟に対応していく力、戦い方、戦術、戦略を選手には持ってほしい。たくさんのオプションを考えて選手にも伝えていきたい」と説明した。

「差し替えられるなら、(名前の)左のポジションはGK以外は外してほしいなと思うぐらい」。そう話した指揮官に対し、日本サッカー協会の広報担当者は「今後は(ポジションの表記を)外します」と即答。西野監督から挙がってきた選手リストを協会スタッフが取りまとめる際、選手に応じてポジションを付記したが、同担当者は「我々の忖度ミスです」とし、指揮官の意向を尊重する考えを示した。

(取材・文 西山紘平)

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