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8年前とは似て非なる日本代表へ、本田が考える“挑戦”

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雨の中、調整するMF本田圭佑

 事前キャンプ地のゼーフェルトに入ってから日本代表MF本田圭佑(パチューカ)は連日の戦術練習で4-2-3-1を組む主力組のトップ下に入っている。しかし、現段階では「僕がトップ下で固定されているとは思っていない」という。

 公開練習では2列目の左にMF宇佐美貴史、右にMF原口元気が入るパターンが続いたが、「サイドのメンバーがスピードタイプではなく、もう少しゲームメーカータイプが出ることもあるだろう」と言い、この日の非公開練習では他の組み合わせも試されたことをうかがわせた。

 それはトップ下の人選に限っても同様で、公開時は主力組に本田、控え組にMF香川真司が入っていたが、「今は俺か(香川)真司みたいな選択になっていると思いますが、俺と真司の共存もあるでしょう」との見解を示した。

 教訓として生かしたいと考えているのは、2010年の南アフリカW杯だ。8年前の岡田ジャパンも本大会前は敗戦続きで本番を迎えたが、直前に本田を1トップに据え、中盤の底にアンカーを置くなど守備的な戦い方へのシフトチェンジが成功し、16強入りを果たした。あれから8年。今回は本田を含め、3度目のW杯挑戦という経験豊富な選手がそろっている。2010年と置かれている状況は似ているが、守備的な戦いへのシフトは「ワーストケース」(本田)だという。

「今はいろいろなパターンで相手の最終ラインを破る議論をしているけど、2010年はそこをどう破ろうかという議論はほぼなかった。行き当たりばったりでやるしかないという状況だった。今は攻撃のバリエーションを多くしたいと考えている」。本田はギリギリまで“挑戦”し続けるつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)

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