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敗退国の意地を警戒する昌子「2戦目までのポーランドより強い」

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ポーランド戦へ調整するDF昌子源

 W杯は国を背負って戦う大会であり、他の大会とはやはりひと味違う。日本代表DF昌子源(鹿島)の目には、グループリーグ2試合を終えて未勝利だった韓国が前回王者のドイツに2-0で勝ち、モロッコが前々回王者のスペインと2-2で引き分けた第3戦の印象が、深く刻まれたようだ。

「これが国を背負った戦いなのかな。国を背負うという気持ちはポーランドも絶対に持っていると思うし、僕らが逆だったら絶対にそうだし」。ここまでとつとつと語ると、「2戦目までのポーランドより、僕らとやる最終戦のポーランドのほうが強いと思う」と強調した。

 ポーランドには世界トップクラスのストライカーであるFWロベルト・レバンドフスキがいるが、明日の戦いに関しては個の力以上にチームが一丸となって臨んでくる状況に警戒心を募らせる。

「レワンドフスキ選手に限らず、ポーランドは未勝利では帰れないと思う。FIFAランク10位以内のプライドがあるだろうし、明日は勝ちに来ると思う」

 日本として大事になってくるのは、ここで受け身にならないことだ。そのために必要なマインドは「引き分け狙いではなく、勝ちに行く姿勢」であると意気込む。

 試合前日の公式練習ではスタジアム内の気温や湿度、芝の状態、問題になっている「虫」の飛散状況などを入念にチェックした。暑さに関しては「思った以上に涼しかった」と言い、虫に関しても「もっとおるのかなと思っていたし」と笑い、問題はない様子だ。

 一方で気をつけたいのは芝の状況。「縦にラインが入っていたし、ここ2試合よりはボールが転がりにくそう。難しそうな印象」と言う。もっともそれは相手にとっても同条件であり、より冷静に試合をコントロールできたほうが勝利に近づくことに変わりはない。

「明日はチャレンジャー精神で」。世界に新鮮な驚きを与えている日本の先発陣で唯一のJリーガーが、日本を決勝トーナメントへ導く。

(取材・文 矢内由美子)

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