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ブレイクの秘訣は学習意欲? 伊藤達哉「ミキッチさん、柏さんが…」

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Jリーグの試合もチェックしているという日本代表MF伊藤達哉

 日本代表に初招集されたMF伊藤達哉は報道陣の取材に応じる際、たびたび他の選手を例に挙げながら具体的な説明を加える。普段はドイツのハンブルガーSVでプレーしているが、Jリーグのハイライト映像はしっかり見ているという。

 札幌市内で過ごす最終日となった8日、選手たちは札幌サッカーアミューズメントパークで軽く身体を動かし、集まったファンにハイタッチのサービスを実施。トレーニングが軽いものだったこともあり、その後の囲み取材では“森保ジャパン”全般に関する話題が相次いだ。

 その中で伊藤は「なんとなくミキッチさん、柏さんが1対1でやって……というイメージだった」と森保一監督のスタイルについて抱いていた印象を明かした。MFミキッチ(現湘南)、MF柏好文がそろって広島に在籍していた当時は柏レイソルU-18所属だったが、「めちゃくちゃ強い印象だった」と覚えていたようだ。

 思い返せば、始動日の取材でも他の選手の名前を列挙していた。その際は「ゴールに直結するドリブル」「抜き切るドリブル」という二つのドリブラー像を提示し、自身のプレースタイルはMF中島翔哉(ポルティモネンセ)よりもMF伊東純也(柏)に似ていると指摘。これが非常に分かりやすい説明だった。

 奇しくも伊東は自身が育った柏レイソルに所属しているが、在籍期間は重なっていない。だが、映像を通じてチェックしていた様子。8日の取材で「向こうに住んでいる時、サッカー以外では時間が結構あるので、Youtubeでだいたいの試合のハイライトは見ている。さすがにフルタイムは難しいですが」と明かしてくれた。

 伊藤は今回の合宿中、DF槙野智章(浦和)、MF青山敏弘(広島)ら経験のある選手と1対1で話し込む姿が頻繁に見られ、空き時間に行われていたリフレッシュ目的のリフティングゲームにも積極的に参加。昨季のブンデスリーガが年間最優秀若手選手にノミネートされた21歳だが、たゆまぬ学習意欲がその躍進を支えていたことを感じさせる一幕だった。

(取材・文 竹内達也)

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