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「これから初めて戦術練習ができる」森保監督、モンゴル戦の選手起用は“未定”

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前日会見に出席した森保一監督

 日本代表森保一監督は9日、カタールW杯アジア2次予選モンゴル戦(10日、埼玉)に向けた前日会見を行った。前日8日に23選手全員が集合したばかりで「これから初めてチームとして戦術の練習ができる」という現状を踏まえ、起用法は「どうするか決まっていない」と明かした。

 日本代表は今月7日、さいたま市内で合宿を開始した。初日は土曜日までにリーグ戦を終えた欧州組と国内組、緊急参加のMF久保建英(マジョルカ)を加えた計14選手が参加。2日目に欧州組9選手が合流し、23人全員が揃った。これまで2日間は合流日で分けられたグループごとにメニューを消化しており、全体練習は行っていなかった。

 負傷を避けるためには選手間のコンディションにムラがあってはならず、こうした調整スタイルは普段どおり。指揮官も「準備期間が短いのはわれわれスタッフも分かっているし、選手も移動の前から試合に向けてコンディションを調整してくれているので、今できるベストのことを準備して明日の試合に臨みたい」と冷静に受け止める。

 もっとも、戦術的なトレーニングは行われていないため、ある種の“ぶっつけ本番”状態になることも避けられない。今回はFW大迫勇也(ブレーメン)不在というイレギュラーな布陣を強いられるため、「システムは同じでも連係連動の形が違ったり、立ち位置が変わったりするのは選手が変われば起こりうる」と急ピッチで仕上げる予定だ。

 試合前日になっても起用法が固まらないのもそうした理由だ。「これから初めてチームとして戦術の練習ができるので、時間は限られているが、いくつかのことを確認して明日の試合に臨みたい」と語った指揮官は、15日に敵地で行われるタジキスタン戦も見据えて「いろんな選択肢を考えながら、この2戦を戦っていければ」と述べるにとどめた。

(取材・文 竹内達也)

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