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海外移籍で変化したメンタル…守田英正「今までは海外組の選手と対等にしゃべれなかった」

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オンラインで取材に応じるMF守田英正

 海外組として初めての日本代表合流となった。今年1月、ポルトガル1部のサンタクララに移籍したMF守田英正は22日夜に帰国。一夜明けた23日、オンラインで取材に応じ、「自分で時間を逆算しながら帰ってきたので、最低限の時差ボケで抑えられているかなと思う」と笑顔を見せた。

 ポルトガルでは移籍後初出場となった1月25日のリオ・アベ戦(○2-1)でいきなりのゴール。鮮烈なデビューを飾り、それ以降も公式戦11試合連続でフル出場を続けている。「いい意味で焦らないといけない年齢。試合に出たら結果を残して試合に出続ける気持ちで準備していた。思い描いていたとおりの内容と結果が続いていて、いい方向にいっているのかなと思う」と充実感を漂わせた。

 18年に流通経済大から川崎Fに入団。J1での3年間で決めたゴールは昨季の1点だけだった。「日本にいたときとは役割も違うし、ボランチだからといって点を取らなくてもいいわけではない。結果を出さないと周りからの評価は得られないし、結果にこだわるという意味では日本にいたときとは比にならない」と自分自身の変化を語る。

「海外移籍したことによって見られ方は確実に変わったと思うし、この2か月で成長した部分は少なからずあると思う」。日本代表のボランチにはMF柴崎岳とMF遠藤航が君臨してきたが、今回は柴崎が招集を見送られ、MF川辺駿、MF稲垣祥という初招集組が選出されている。

「日本にいたときから比較対象として稲垣選手や川辺選手がいたし、この前の試合でも点を取ったり、チームの中で貢献している。得点やアシストという数字にこだわりを持って、そこを代表でも出すことが一番のアピールになるかなと思う」。激しいポジション争いを勝ち抜くためにも、今まで以上に結果にこだわっていく覚悟だ。

 プロ1年目の18年9月に追加招集で日本代表に初選出され、森保ジャパン初陣となる9月11日のコスタリカ戦に途中出場し、A代表デビュー。しかし、その後は19年1月のアジア杯メンバーに選ばれながらケガで辞退するなど、19年6月の招集を最後に代表からは遠ざかっていた。

「日本代表に初招集してもらったり、2年目のときに呼んでもらったときもある程度は結果を残したいと思っていたけど、当時は自分からコミュニケーションを発揮できなかったり、海外組の選手と対等にしゃべれなかったり、少なからずそういう部分もあった」

 率直にそう振り返る守田は「今はそういうのもいい意味でなくなった。年齢とか、どこでプレーしているかとかは関係ない。気持ちの部分も成長している。それを今回の活動にも生かして、自分がどういう変化をしたのか、周りの人に評価してもらえれば」と意欲的に語った。

(取材・文 西山紘平)
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