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前歯戻ったDF冨安が“ヒジ打ち被害”の舞台裏明かす「痛くはなかった」「たまたま当たっただけ」

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オンラインで取材対応を行った日本代表DF冨安健洋

 前歯が折れるほどのヒジ打ちにもまったく動じていなかった。日本代表DF冨安健洋(ボローニャ)が27日、今回の代表合宿中初めてとなる取材対応をオンラインで実施。25日に行われた国際親善試合の韓国代表戦(○3-0)で物議を呼んだシーンの舞台裏を明かした。

 問題の場面は後半24分に起きた。冨安は日本陣内のボールがないところで、MFイ・ドンジュンのヒジ打ちを受けて転倒。主審から相手選手にカードが出されることはなかったが、冨安の前歯は折れており、いったんピッチ外で処置を受ける形となった。この場面は中継映像にも収められ、日韓両国で物議を呼んでいた。

 冨安はこの件について試合後、自身の公式インスタグラム(@tomiyasu.t)を通じて「相手選手からの肘打ちの件ですが試合中には起こり得ることで、彼が故意的にやった事ではないと信じています」と相手選手をフォロー。27日の取材対応でも「相手選手の反応からわざとじゃないと感じていた」とかばった。

 冨安によると、あの場面では互いに手を使った駆け引きを行っていた最中だったという。

「僕もいま手を使って相手のFWをコントロールすることを意識していて、肘打ちされる前のシーンでスローインになった時に、手を使ってコントロールするために駆け引きのところで腕を使っていた。その腕を払おうとして、それが歯にたまたま当たっただけと思っている」。

 経緯をそのように明かした冨安は「試合が終わってメッセージで『ごめんね』と来ましたし、気にはしていない。あることだと思う」と説明。27日午前には「半分折れた」前歯の応急処置を行った結果、見た目の上ではつながったといい、「痛くはなかったので、見た目が戻ればいいかな」「練習も試合も問題ない」と無事を強調した。

 そんな韓国戦は冨安を中心とした守備陣が絶大な安定感を見せ、3-0で完勝。冨安は「球際で勝てた」ことを勝因に挙げつつも、「日本のファウルの数が多かった。場所によってはいいけど、ボックス近くでのファイルが多かったので、減らしていかないといけない」と課題を見いだすことも忘れなかった。

(取材・文 竹内達也)

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