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U-24日本vsU-24スペイン 試合後の森保一監督会見要旨

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U-24日本代表は準決勝でスペインに敗れた

 U-24日本代表は3日、埼玉スタジアムで開催された東京五輪準決勝でU-24スペイン代表と対戦し、延長戦の末に0-1で敗れた。試合後、森保一監督が公式会見に出席した。

 以下、森保一監督会見要旨

「まずはこの試合に勝って、決勝に駒を進めることをチーム全体で準備してきたので、思ったような結果を得られなくて、選手たち、スタッフの努力を結果に結び付けられずに残念に思う。そして、我々を応援してくれているサポーターの皆さん、国民の皆さんにも粘り強く戦い抜いて、最後に勝利をお届けしたい気持ちで選手たちは頑張ってきたところで、勝利をお届けできず、応援して下さった方々に笑顔になってもらえずに残念に思う。スタジアムは無観客だけど、テレビの画面を通して、メディアの情報を通して、たくさんのサポーターの皆さん、国民の皆さんが選手たちを応援してくれたと思うので、応援して下さった皆さんに感謝を申し上げたい。試合については粘り強く戦わないといけないところ、選手たちはピッチ上で個の力を発揮しながらも、チームのために、仲間のために走って戦うことを続けながら、いくつか決定的なチャンスも作れたが、そこで決め切れずに相手にダメージ与えられなかった。でも、選手たちの粘り強い戦いには監督として感謝したい。大切なのは、ここで、目指すべきところには、結果として進むことができないが、気持ちを切ってしまうと、次の試合の結果も得られない。ダメージは非常に大きいと思うが、チームとして反骨心、反発力を持って、もう一度準備してメダルにチャレンジしたい」

――失点の前くらいに日本の時間帯があったと思うが、耐えて終盤に勝負かけるというプランがあったのか。
「我慢強い戦い、守備の時間が長くなることは、ある程度予想していた中で、選手たちも守備の部分、チームとして粘り強く戦いながら、攻撃に移ることを、前半から実行してくれたと思う。粘り強く戦い、最後に得点を決めて勝つということではなく、試合のスタートのところから、まずはアグレッシブに戦う。受ける時間が多くなっても、焦れずに守りながら、相手がかなり攻撃的に来る中で、我々に与えられるスペースをついていこうと、選手たちは表現してくれた。しかしながら、最後ゴールまで至らなかったことに関しては、まだまだ我々が守から攻への部分だったり、最後ゴールを決めるところ、クオリティーを全体的に上げていかないといけない結果だったと思う。今日の試合だけでなく、五輪の戦いの中で選手たちはクオリティーをより高く目指していかないといけないところは、経験を持って感じていたと思うので、今後の成長につなげてもらえればと思う。まずは次のメキシコ戦に向けて、今日できなかったこと、チームとしてやれたことを整理して試合に臨みたいと思う」

――非常に悔しい試合だったが、メダリストになるチャンスが残っている。銅メダル獲得に向けた気持ちを。
「おっしゃられる通り、オリンピアンであるか、メダリストであるかというところには、今後大きな違いがあると思いますので、そこはロンドンの五輪で吉田麻也や酒井宏樹が準決勝まで駒を進めて、最後までメダルまで手が届かなかったという経験から、チームにはすでに伝えてもらっています。そこはチームでもう一度共有しながら、次のメキシコ戦に向けて少しでもいい準備をしたいと思います。メキシコも延長PKまでいったということで、おそらく全力を出し切って試合を終えているのかなと思っています。我々の選手たちも同じ状況だと思います。もう一度、私にできることは、選手達が少しでもメキシコ戦に向けて回復できるように環境づくりをすることだと思いますので、メンタル的にもフィジカル的にも少しでもいい状態を作っていけるようにチームを見ていきたいなと思っています」

(取材・文 折戸岳彦)
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