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国内組として代表合流…FW大迫勇也が語った“メリット”「決して悪い環境ではない」

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FW大迫勇也(神戸)

 絶対的エースが“国内組”として日本代表に合流した。FW大迫勇也(神戸)が30日、合宿初日のオンライン取材に対応。現在の心境は「あまり変わらない」としつつも、「移動が楽なのでスムーズにできると思うし、しっかりいい準備をしたい」と前向きな言葉を口にした。

 7年半にわたるドイツでのプレーを経て、今夏からヴィッセル神戸に加入。入団会見で「フォワードで純粋にもう一回ゴールを取り続けたい」と意気込みを語り、あらためてストライカーとしての矜持を見せた。

 この日もJリーグ移籍の“メリット”として「前でコンスタントに使ってもらえるところと、もう一回得点を取り続けたいという思いがある。そうすれば自然と日本代表でもさらに得点を取れるチャンスが増えてくる」と指摘。「決してレベルが低くないし、難しいリーグなので成長できるチャンス。結果を残せれば自信もつくと思うし、何も心配していない」と前向きに語った。

 また日本代表での活動を考えると移動面のメリットもある。今回の大阪合宿では「(神戸から)タクシーで40分くらいだったのでそこは楽でした。(ドイツ時代とは)比べものにならないくらいに楽だし、時差ボケもないのでそこはプラス」。これまでの活動では時差ボケの解消過程で初戦を迎える形となっていたが、コンディション面でも適応が早まりそうだ。

 一方、Jリーグではこれまで以上の活躍が期待される。

 リーグの立ち位置について「決してレベルが低くないし、難しいリーグなので成長できるチャンス」と語った大迫は「決して悪い環境ではないと思っている」と断言。その上で「代表はクラブの延長線上にあるので、クラブで活躍できなかったら呼ばれない。移籍を決める前に決めていたので、今までの実績があって招集してもらえたけど、これから先は神戸でしっかり結果を出し続けていかないといけない」とリーグと代表の両立に向けての、ビジョンを口にした。

 そうした転機も経ながら迎えるカタールW杯アジア最終予選。ロシアW杯の最終予選では大会中盤からの合流だった大迫にとって、初戦からの帯同は初めてとなる。

「前回もそうだったけど初戦が大事。入りが大事なので、9月のオマーン戦、中国戦で絶対に勝ち点6を取れるようにしないといけない。まずは初戦で勝ち点3を取れるようにそこだけ考えてやりたい」。前回予選は初戦でUAEに1-2で敗戦。代表エースは「最終予選はもちろん難しい戦いだと思う」と警戒を語りつつも、「しっかり自分たちのことに集中して取り組むだけ」と力強く語った。

(取材・文 竹内達也)
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