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ドイツでの新たな挑戦を楽しむ田中碧「フロンターレとは間違いなく違う」

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オンラインで取材に応じるMF田中碧

 19年12月のE-1選手権以来のA代表選出となった日本代表MF田中碧(デュッセルドルフ)は「すごく光栄なことだし、小さいころから常に目指してきた場所なので嬉しい気持ちもある」と喜びを口にする一方、「選ばれることもそうだけど、自分が試合に出ること、そこで勝利に貢献することが目標」と表情を引き締めた。

 2年前のE-1選手権は国内組のみの編成で、東京五輪世代の選手が数多く招集されていた。フルメンバーでのA代表合流は今回が初めて。「時間はあまりないけど、自分らしさを出して、素晴らしい先輩方がたくさんいるので、いろんなことを吸収できれば」と意欲的に語った。

「自分自身がプレーで示さないと何を言っても意味がない。いかにピッチで田中碧というものを表現できるかが大事だし、それが信頼にもつながると思う。初めてやる選手も多いし、そういう部分が1回1回の練習で大事になると思う」

 東京五輪後、ブンデスリーガ2部のデュッセルドルフに合流し、初の海外挑戦をスタートさせた。直近は5試合連続で先発出場を続けているが、まだフル出場はない。「自分自身、良い出来とはまったく思っていない」と厳しい口調で話した。

「フロンターレとは間違いなく違うし、(デュッセルドルフでは)ボールを保持する時間もそんなに長くない。守備をする時間が長いし、取ってからカウンターに出ていく回数も多い。今までやってきたゲーム体力の使い方とは違うし、そこはもっと慣れないといけない」。サッカーの違い、リーグの違いを感じながらも、「ここで苦しみながら少しずつ成長できれば良いと思う」とポジティブに捉えている。

「この1か月で感じたのは、成長した部分よりも成長しなきゃいけない部分。ボックスに入っていくところとか、今までは考えたことがなかったとは言わないけど、クロスに対して自分が2列目から入ることはそんなに意識していなかった。そこも要求されている」

 自分自身に求められるプレーが変われば、自然と意識する部分も変化する。「自分が点を取るためにはどうしないといけないか。ゴール前に入っていく回数を増やさないといけないし、セカンドボールへの反応で奪って2次攻撃をしないといけない」。今はブンデスリーガ、そしてデュッセルドルフのサッカーに適応する段階。「合わせていく力が必要なんだなと感じるし、そこが自分の課題」と足元を見つめた。

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