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ドバイ杯に挑むU-21日本代表の京都MF川崎颯太、実力者揃う熾烈なポジション争いへ「ピッチで何ができるか」

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MF川崎颯太(京都)

 U-21日本代表は23日からドバイカップU-23に参加。京都サンガF.C.からはチームの中核として君臨する20歳MF川崎颯太が選出された。20日に行われたオンライン取材では「できるプレーをするだけじゃなくて、チームのためにチャレンジできたら」と意気込みを語った。

 昨季12年ぶりとなる悲願のJ1昇格を果たした京都。そのチームでJ2リーグ2位フィニッシュに大きく貢献したのが川崎だ。中盤のアンカーとして躍動し、攻守両面で存在感を発揮。リーグ戦41試合とほぼフル稼働で戦い抜いた。

 京都の生え抜きMFは今季、舞台をJ1に変えても活躍を続ける。開幕節の強敵・浦和レッズ戦では、川崎の突破からFWピーター・ウタカの決勝点を演出。4095日ぶりのJ1勝利に導いてみせた。現在5試合を終え、すべての試合に出場。その活躍が認められ、U-21日本代表に選ばれた。

 代表の活動は、2019年のU-18日本代表でのスペイン遠征やAFC U-19選手権予選以来になる。川崎は「しばらく代表に参加できずに、動画とかレポートとか見ながら、いつかここに関わってやろうという気持ちがあった」と未招集の時期の心境を告白。「去年はJ2ですけど試合にどんどん出て、それが評価されたっていうのは素直に嬉しいです」と今回の招集の喜びを口にした。

 今回は負傷により未招集となったMF松岡大起(清水)など、川崎のポジションは同世代でも実力者が揃う。だが川崎は「松岡選手もだし、田中聡(湘南)も、僕よりもJ1でずっとでている選手が多い」と認めつつ、けっして気後れてはいないようだ。「経験とか、何試合出たかというより、そのピッチで何ができるかだと思っているので、キャリアとか関係なく、ドバイや五輪最終予選で出られるように。そういう存在感を出せるように、日々やっていけたら」。24年パリ五輪までのし烈なポジション争いに向け、力強く意気込んだ。

 U-21日本代表は23日から29日までドバイ杯で3試合に臨む。23日の初戦では、U-23クロアチア代表と対戦する。

(取材・文 石川祐介)
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