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「テレビで見てきた憧れの舞台」へ…旗手怜央はW杯メンバー入りに邁進「出れるか出れないかは自分次第」

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MF旗手怜央(セルティック)

 7大会連続ワールドカップ出場決定の瞬間を目の当たりにした。日本代表MF旗手怜央(セルティック)は本大会メンバーの選出に向けて「出れるか出れないかは自分次第」とオンライン取材で意気込みを語った。

 川崎フロンターレで頭角を現し、東京オリンピックにも出場。J1連覇に大きく貢献した後、海外挑戦をするべくセルティックに移籍した。年末年始の代表活動にも候補に挙がっていたが、新天地での活動を考慮され、未招集に。だがその甲斐もあり、セルティックのデビュー戦でマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に輝き、ここまでリーグ戦11試合3ゴール2アシストと活躍を残している。

 海外移籍から2か月が経ち、新天地で結果を残したことから、今回改めて招集。代表での活動は「レベルの高い選手がたくさんいる中で練習できることは、僕にとっても嬉しいこと。日頃チームでやっていることをこの場で出さないと意味がないと思っているので、ミスを怖れず楽しんでできている」と充実を口にした。

 旗手といえば、そのポリバレント性で話題に。高校時代はストライカーとして活躍し、大学でも下級生時は前線でプレー。だが、上級生時にはボランチもこなした。川崎Fでは、インサイドハーフ、ウイング、左サイドバックで活躍。招集できるメンバーが少ない東京五輪では重宝される存在となった。

 現在、セルティックではインサイドハーフを務める。森保一監督もメンバー発表会見では、インサイドハーフが「一番いいポジション」とも語っていた。旗手自身も「インサイドハーフで勝負したいという思いはある」としつつ、「色んなポジションをやらせてもらっていて、そういう経験は自分はある。出られるのであったら…という思いはありますけど、自チームでやっているポジションで勝負できるのが一番ありがたい」と正直な思いを打ち明けた。

 旗手が勝負したいインサイドハーフには、守田英正や田中碧がいる。かつてのチームメイトとのメンバー争いには「僕は攻撃的な選手ではあるので、彼らにないもの、ゴールやアシストという結果を求めていかなきゃいけない」とも語る。一方で、“競争”する意識はあまりないようで、「人と比べることなく、特長を出していきながらやることが一番いい。自分自身にフォーカスを置きたい」と選出要素を自らの成長に求めた。

 今年開催のカタールW杯。その存在は旗手にとっても憧れの「テレビで見てきた舞台」だ。オーストラリア戦でのW杯出場決定を目の当たりにして「肌で感じられた部分は、今後の成長になる」と強調。改めて本大会への切符を掴むべく、さらなる成長を誓う。

「現段階では(出場が)決まったときのメンバーにいた。少なからずチャンスはある。憧れだった舞台に立てる可能性は感じているので、出れるか出れないかは自分次第。残り少ない期間で成長できるようにしたいです」

 残された時間は少ない。だがひたすら謙虚に、夢の舞台に向け、たゆまぬ努力を続けていく。

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