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代役で終わるつもりは毛頭ない…DF谷口彰悟、ベトナム戦で「勝負していきたい」

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日本代表DF谷口彰悟

 1位突破の懸かるW杯アジア最終予選ベトナム戦を翌28日に控え、日本代表DF谷口彰悟(川崎F)がオンライン取材に出席。オーストラリア戦では出番がなかっただけに、「結果に飢えている、試合に飢えている選手もたくさんいる中で、勝負していきたいと思っている」と大いに意気込んだ。

 DF吉田麻也(サンプドリア)、DF冨安健洋(アーセナル)のセンターバックコンビが不在だった1、2月のホーム連戦をきっかけに台頭を見せた。30歳でのW杯最終予選デビューとなった1月27日の中国戦(○2-0)、2月1日のサウジアラビア戦(○2-0)とも、かつて川崎FでともにプレーしたDF板倉滉(シャルケ)とのコンビでフル出場。ハイレベルなパフォーマンスを見せ、日本の選手層に確かな厚みが加わったことを印象づけた。

 これには森保一監督も「(谷口と板倉の)2人は今持っている最高のパフォーマンスを出してくれた。チームの戦い方の中で個の良さを出し、2人の連係をうまく試合の流れに沿って発揮してくれた」と賞賛していた。

 3バックシステムで来ると予想されるベトナムは、8人で守備ブロックを敷きながら前線にカウンター要員として2枚残すのが特徴だ。谷口は「リスク管理が非常に大事になってくる。どの選手を前に残しているのかなど、後ろがしっかり仕切って声をかけていきたい」と、コーチングへの意識を口にする一方で、森保監督が賞賛したビルドアップについては冷静な考えを披露。「実際に試合が始まってからの相手の反応を見て、自分自身で持ち上がって相手を引きつけるのが有効か、別のポジションの選手に時間を与えるか、使い分けたい」とプランを語った。代役で終わるつもりは毛頭ない。そんな意欲が伝わる。

 日本代表は国内組でチームを編成して7月にE-1選手権(中国)に出る予定だが、欧州組を交えたベストメンバーで戦えるのはW杯本大会までにあと7、8試合程度と限られている。

「W杯ベスト8以上という目標を達成するためにも、自分のポジションを取るためにも、クサビはもっと必要かなというのは感じている。選手それぞれのスペシャルなところをどうやって引き出して行けるか。チームとしても個人としてもそこにトライしていくべきかなと思っている」と語り、ポジション奪取と日本代表のレベルアップの両方を見据えていた。

(取材・文 矢内由美子)
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