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チャンスを生かせるか…ベトナム戦で先発濃厚のDF中山雄太「新たな競争は始まっている」

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日本代表DF中山雄太

 これまでは試合途中からピッチへと送り込まれることが、ほとんどだった。しかし、翌日にベトナム戦を控える日本代表において、DF中山雄太(ズウォレ)はスターティングメンバ―に名を連ねることになりそうだ。

 24日に行われたオーストラリア戦。勝てば7大会連続W杯出場を決める大一番で、中山は0-0で迎えた後半19分にピッチへと送り込まれた。「最低限、僕のタスクとして、失点は絶対にしてはいけないと思っていた」。左SBの位置での体を張った守備でオーストラリアに好機を作らせない。

 そして、後半39分にMF三笘薫が前方の左ウイングの位置に入ると、「薫の特長を生かす」ためのプレー、ポジションを選択して、ドリブラーの持ち味を存分に発揮させようとする。すると、同44分と同アディショナルタイムに、その三笘がネットを揺らしてW杯出場が決定。「薫の特長を生かす動きは自分の中でも手応えがあった」と語るだけでなく、「サウジアラビア戦はあまり良くなかったので、しっかり修正できたと思う」と自身のプレーにも十分な手応えを得たようだ。

 W杯出場を決めたことで、28日のベトナム戦では出場機会の少なかった選手にチャンスが与えられることになりそうだ。中山も、その一人。これまでの試合ではDF長友佑都に代わって後半途中から出場することが多く、その中で徐々に存在感を高めてきた。

「最初の相手の出方をベンチで見ながら、うまく分析した中で途中から出て実行する流れだった」。しかし、ベトナム戦では先発出場が濃厚なため、「相手の出方をピッチで感じながら、相手に対してどうすべきかをプレーしながら、自分が表現していかないといけない。90分を通して戦う準備は途中出場とは変わってくるし、ピッチでの修正やアクションが求められてくる」とキックオフからピッチに立つイメージを十分に思い描いている。

 W杯出場は決めた。今後はメンバー入りを懸けたサバイバルレースが続いていく。「新たな競争は始まっている。新たな競争、スタートが始まっている感覚があるので、しっかりとチャンスがあれば結果にこだわってやっていきたい」。先発出場が濃厚なベトナム戦で、改めて自身の存在価値を証明したいところだ。

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