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マジョルカでもがく久保建英に森保監督「タケ自身は大変だと思うが、乗り越えていける選手」

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森保一監督とMF久保建英

 日本代表森保一監督が9日、報道陣のオンライン取材に応じ、ラ・リーガ残留を争うマジョルカで奮闘するMF久保建英について言及した。元日本代表指揮官のハビエル・アギーレ監督の下、高い基準を突きつけられている20歳に「監督に認めてもらうという難しい状況を乗り越えていける選手だと思うし、乗り越えていってくれればパワーアップした選手になれるのではないかと思っている」と期待を寄せていた。

 久保は今季、マジョルカでラ・リーガ26試合1ゴール。ルイス・ガルシア前監督の下では攻撃の軸として先発起用が続いていたが、3月末にアギーレ監督が就任して以降はベンチスタートの機会が多くなっている。中でも今月8日の前節グラナダ戦では開始早々の決定機を活かせず、そこからチームが6失点。残留を争うライバルに2-6で大敗し、現地メディアから厳しい評価を下されていた。

 そんな久保の現状に森保監督は「前回の試合も前半3分くらいに決定的なシーンがあって、そこで決めていたら流れが変わったのかなと思うが、局面を決めるというところも含めて、まだまだ彼が成長しないといけないということがあるのかなと思っている」と指摘。「タケは本当に素晴らしい、彼しか持っていない能力がある選手だと思っているが、監督から攻守にわたっての要求がされていて、彼が成長するにあたって一皮むけないといけない時かなと思っている」と厳しい目線で受け止めている。

 もっとも東京五輪で全6試合に起用し、アジア最終予選でも負傷時以外は招集するなど久保を高く評価してきた指揮官はここからの奮起を求めた。「監督からおそらく厳しい要求をされているとは思うが、彼がプロとしてのキャリアを繋げていくため、輝かせるため、アギーレさんがいい要求をしてくれているのではないかと思っている。タケ自身は大変だと思うが、チームとしても難しい状況の中、監督が変わってまだ数試合の中、監督に認めてもらうという難しい状況を乗り越えていける選手だと思うし、乗り越えていってくれればパワーアップした選手になれるのではないかと思っている」。W杯本大会で輝きを放つためにも、リーグ戦残り3試合のパフォーマンスが大事になる。

(取材・文 竹内達也)
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