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強豪国相手に重要な“カウンターの極意”遠藤航「どれだけ前の負担を減らせるか」

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クラブでも代表でも中心選手といてプレーするMF遠藤航

 所属クラブではキャプテンとしてチームを1部残留に導くゴールを決めて日本代表に合流した。MF遠藤航(シュツットガルト)は14日に行われたブンデスリーガ最終節のケルン戦で1-1の後半アディショナルタイムにCKから劇的ゴール。2-1で競り勝ったシュツットガルトは最終節で逆転残留を決めた。

 日本代表でも中心選手としてW杯アジア最終予選を戦い抜いた1年。「非常にタフなシーズンだったけど、最終的には残留も決められたし、W杯(出場)も決められた。ホッとした部分もあるし、ここからだなという思いもある」と振り返った。

 シュツットガルトでのキャプテン像について「ドイツ語も話せないし、どちらかというとキャプテンとして背中で見せるというか、姿勢を見せてきた結果、残留できた」と話す遠藤は「それをやり続けたからこそ、最後にああやって自分がゴールを決めて残留を決められたのかなと思う。やってきたこと自体は間違ってなかったと思う」と、最終節での残留決定弾を受け止めた。

 今回はシュツットガルトでチームメイトのDF伊藤洋輝もA代表に初招集された。「身長もあって、左足のキックの精度も高い。意外と足が速かったり、1対1も強くて、バランスの良い選手だと思う」。そう評価し、「あの年齢であれだけのプレーをブンデスでやれているのは、個人的にもすごく期待が持てる選手だと思っている」と太鼓判を押した。

 6月2日のパラグアイ戦(札幌ド)を皮切りに6日のブラジル戦(国立)、10日のガーナ戦(ノエスタ)、14日にはチリまたはチュニジアと対戦する6月シリーズ。残り半年を切ったカタールW杯まで、6月の4試合と9月の2試合しか強化の場は残されていない。

「W杯の準備という意味では、いい相手がそろっている。アジアではない国に対して、僕らのサッカーがどれだけ通用するか。しっかり結果を残せるか。勝ち点3を取れるかどうかにこだわっていきたい」。自分たちがボールを保持する時間をできるだけ長くしたい一方、相手のレベルが上がれば自然と守備の時間も増える。その際、重要になるのがカウンターの精度だ。

「カウンターを狙うとき、余力を残すというか、前線の選手に守備で負担をかけすぎると、カウンターの質は下がる。そこは僕とか後ろの選手が守備面の貢献を上げないといけない」。全員で守備をしつつ、いかに前線の選手への負担を下げられるか。遠藤は「2度追い、3度追いが多くなるディフェンスだと、ボールを奪ったときの切り替えで奪い返されたり、前の選手が出て行けなかったりする。後ろが運動量を多くして、どれだけ前の選手の負担を減らせるかがカウンターをする上では大事。そのあたりのバランス、力の使いどころを見極めないといけない」と力説した。

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