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カゼミーロ、ミリトンに刺激受けた初招集DF伊藤洋輝「もっと差を縮めていかないといけない」

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DF伊藤洋輝(シュツットガルト)

 キリンチャレンジカップ・ブラジル戦(●0-1)で出場機会のなかったDF伊藤洋輝(シュツットガルト)だが、世界トップレベルのスター選手のプレーからは大きな刺激を受けていたようだ。「カゼミーロ、ミリトン、対人の強さはやっぱり誰が見てもすごかった」とR・マドリー所属選手の名を挙げた23歳は「同じ守備的な選手としてはもっともっと差を縮めていかないといけない」と語った。

 日本代表は6日に国立競技場で行われたブラジル戦に0-1で敗戦。2日のパラグアイ戦でA代表デビューを飾っていた伊藤はベンチ入りしたが、出番はなかった。

 FWネイマール(パリSG)、FWビニシウス・ジュニオール(R・マドリー)ら世界的アタッカーの攻撃は守備陣の奮闘により、なんとか防いでいた日本。それでもPKで先制点を献上すると、MFカゼミーロ、DFエデル・ミリトン、DFマルキーニョスら守備陣を相手に効果的な攻撃は繰り出せず、結果以上に力量差を突きつけられる一戦となった。

 ブラジル戦を振り返った伊藤は「あれがやっぱり世界基準だと思う」と総括。「もしかすると0-0でリーグ戦を考えると1ポイントというのもあったかもしれないけど、これからどう自分たちが勝っていくかを考えると、全てにおいて差があると感じた。所属チームでプレーする時間が多いので、その中で一人一人がより差を縮めるためのことを考えてやっていかないといけないと感じた」と力を込めた。

 ブラジル戦後のトレーニングでは、DF谷口彰悟(川崎F)とともに森保一監督から言葉をかけられたという。「やっぱりブラジルの選手の守備の迫力、迷わず来る決断力は自分たちにないものだと伝えられ、それを共有できた」。その感覚を今後の成長につなげるべく、「前線のプレスの掛け方、決断力、迫力は自分たちにないもの。自分たちがもっともっと身につけていければ。そのためには後ろの選手への信頼が必要なので、マンツーマンになっても個で勝てるかが必要。チームとしても大事だけど、個のレベルアップを続けていきたい」と意気込んだ。

 ブラジル戦の先発メンバーは8日のトレーニングもリカバリー調整に充てており、10日のキリンカップ・ガーナ戦(ノエスタ)では伊藤ら控え組に出番が訪れる可能性が高い。「日本人のトップレベルの選手が集まっているのが日本代表。初招集だけど、ビッグクラブでプレーしてきた選手が多いので、たくさんのものを吸収して帰りたい」。パラグアイ戦のパフォーマンスでチャンスが開けたカタールW杯行きへ、ここでもう一度爪痕を残しておく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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