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約1年半ぶりに3バックもテストした森保監督「戦い方の幅が広がった」

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日本代表の森保一監督

[6.10 キリン杯 日本 4-1 ガーナ ノエスタ]

 後半40分、DF山根視来に代わってDF中山雄太を投入したタイミングで日本代表はそれまでの4バックから3バックにシステムを変更した。森保一監督は「オプションを一つ増やすということができる状況だったのかなと。選手のそれまでの頑張りによって、新たなトライを試合中にすることができた」と、4-1と大量リードを奪っている展開を受け、約1年半ぶりに3バックを採用した。

 今合宿では練習でも3バックは確認していなかったそうで、「今日、急きょ状況的に3バックも試せるのかなと。試合中に3バックをやってみようと思った」と、試合展開を受けて決断したという。3バックは右からDF板倉滉、DF谷口彰悟、DF伊藤洋輝と並び、両ウイングバックがMF伊東純也と中山で、中盤はMF田中碧をアンカー気味に置いて、その前方にMF久保建英とMF柴崎岳が位置。FW前田大然とMF南野拓実が2トップ気味にプレーした。

 広島監督時代には3バックが代名詞でもあった森保監督だが、日本代表監督就任後は19年6月のトリニダード・トバゴ戦とエルサルバドル戦や、20年10月のカメルーン戦、20年11月のパナマ戦など限られた試合でしか3バックは採用せず、W杯予選は4-2-3-1、4-1-4-1という4バックをベースに戦ってきた。

 アジア最終予選を戦う中、「何度も3バックで戦おうということも考えた」というが、「まずはベース作りをより強固にするということで、最終予選では試さなかった」と説明。「まずは4バックをベースに戦い、4-2-3-1、4-1-4-1という形に相手がマッチアップしてきて、たとえミスマッチになっても、そこに合わせられるような対応力、修正力を上げないといけないというベース作りのために、あまりオプションには走らず、ここ最近は3バックでは戦ってこなかった」と、その意図を明らかにした。

 W杯出場を決め、残された時間で少しでもオプションを増やし、戦い方の幅を広げるためにも3バックは選択肢に加わっていくのか。この日、3バックでプレーしたのはわずかな時間ではあったが、「無失点に抑えつつ、しっかり守備をしてから、ウイングバックが高い位置を取っていく。守備から攻撃へのカウンターという形で、チームの戦い方の幅が広がったかなと思う」と手応えも口にしていた。

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