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“クラブ最優先”の鎌田大地、自然体で見据える2か月後「W杯だって考えなくてもつながってくる」

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MF鎌田大地(フランクフルト)

[9.27 キリンチャレンジ杯 日本0-0エクアドル デュッセルドルフ]

 MF鎌田大地(フランクフルト)は後半22分、MF南野拓実(モナコ)に代わってトップ下で投入され、終盤の日本代表の攻勢を活性化させていた。試合後には「チームとして難しい試合展開で、交代から入るのも難しいと思っていたけど、いいシーンも作れたし、いい意味でいいオプションになったのかなと思う」と手応えを語った。

 唯一悔やまれたのは後半44分の決定機。MF伊東純也(スタッド・ランス)のパスからペナルティエリア内右に抜け出したが、強引に放った右足シュートはGKに阻まれた。

「最初はあの位置だったので中にクロスかなと思ったけど、意外と中に人がいなくて、途中からシュートに変えた。GKとの距離が近かったので、なかなか難しかった」。淡々とその場面を振り返った鎌田は「中にというよりは自分が最初からシュートというのを考えて、ファーに打ってこぼれ球だったり、もう少し割り切っても良かった」と反省点を語った。

 とはいえ4-2-3-1へのシステム回帰をした今回のドイツ遠征の日本代表において、鎌田がトップ下のファーストチョイスであることを示したのは間違いない。かねがね鎌田は「クラブが特別」と述べ、代表チームよりも所属チームの活動を最優先に考える姿勢を示しているが、代表の重圧とは無縁にハイパフォーマンスを発揮し続ける姿は頼もしくも映る。

 鎌田が所属するフランクフルトはここからカタールW杯までの2か月間、ブンデスリーガ、DFBポカール、UEFAチャンピオンズリーグで週2試合の連戦が続く。

「これは嘘なしで、僕はW杯に向けて今シーズンやっているわけではないし、リーグ戦、CL、カップ戦と10何連戦で毎週2試合ある。毎試合ちゃんといいパフォーマンスを出さないとスタメンだって確約されているわけではないし、自分の価値を落とすだけなので、目の前の試合でいいプレーをし続けることが自分にとって大事」

 その先にこそ、W杯があると考えている。「それがコンディションがいいということにもなるし、それがまた代表にもつながってくると思う。いまやっているレベルでしっかりいい結果が残せていれば、W杯だって考えていなくてもつながってくる。しっかり結果を残せるようにしていきたい」。鎌田大地はあくまでも自然体で、夢舞台への2か月間を過ごしていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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