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4年越しの“スーパーサイヤ人”長友が報道陣にもゲキ「僕らだけがまとまってもダメ」

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報道陣に呼びかけたDF長友佑都(FC東京)

 日本代表DF長友佑都(FC東京)が金髪姿でカタールワールドカップに向けた初練習に登場した。9日夜の成田空港出発時、10日朝のドーハ到着時はいずれもグレーのハットをかぶっていたが、その中には前回大会ロシア時と同じ“スーパーサイヤ人”スタイルが隠されていた。

 11日に行われたカタール・ドーハで行われた最初の練習後、報道陣の取材に応じた長友は「前回と同じように気合いが入った気持ちとスーパーサイヤ人になりたいという夢みたいな子どもの頃を思い出しながら士気を高めました」と心境を語った。

 4年前はW杯直前の強化試合でスイスに敗れ、事前キャンプ先で沈滞ムードを打ち破るべく行った“イメチェン”。長友は「負けたことも含めてすごくつらい夜になったけど、それでも何かを変えなければいけないなと。頭皮を痛めながらやっていた思い出が蘇ってきた」と当時を振り返る。

 その経験は今回も活きたという。「ブリーチもやったけど、頭皮もやっぱり厳しい環境に1回置かれると慣れるんだなと。人も同じで頭皮も同じなんだなっていうのがまた余裕ができたなと」。そう冗談めかした長友は「だいぶ頭皮と喧嘩したんですよ。最初の2時間くらいは」と言いつつ、「頭皮も最後は『お前が生きるか死ぬかの戦いをやるんだ。それなら俺たちもその覚悟を持って戦う』と。それで気合い入れてやりました」と報道陣の笑いを誘った。

 練習開始直後のランニングでは報道陣に「盛り上げていこう!ワールドカップ!」と熱いゲキ。「メディアの皆さんも含めて心を一つにしないと。今回の相手は優勝候補で、僕ら中だけがまとまってもダメなので、日本中がメディアの皆さんを通してまとまらないと厳しいなと感じている。サッカー人気ももっともっと高まってほしいし、もっと注目されなきゃいけない。ワールドカップなので」。またウォーミングアップのボール回しではFW町野修斗(湘南)ら若手に積極的に声をかけるなど、国内組7人という少人数の練習の中でムードメーカーとしての振る舞いが目立つ。

 それもすべてはW杯で勝つためだ。「こうやって髪を染めたり派手なことをしてダメだったら終わりだなと思っている。そこは自分のチャラついた気持ちじゃなくて、覚悟とともにダメだったら自分が全ての批判を受けるくらいの覚悟で臨んでいる」。4大会連続のW杯出場に向け、36歳の闘志はギラギラと燃えている。

(取材・文 竹内達也)

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