beacon

主力4人欠場で“最終テスト”へ「W杯を総力戦で戦うため」指揮官の起用法は…

このエントリーをはてなブックマークに追加

限定ジャージで前日練習を行った日本代表

 日本代表は16日、カタールW杯前最後の強化試合となるカナダ戦の前日練習をUAE・ドバイのアルマクトゥーム・スタジアムで行った。カタール・ドーハで調整中のMF遠藤航(シュツットガルト)とMF守田英正(スポルティング)、体調不良で合流待ちのMF三笘薫(ブライトン)を除いた23選手が参加。選手たちは桜餅をモチーフとしたピンクとグリーンの特別ジャージでピッチに姿を現した。

 公開された冒頭15分間の練習では、ランニングやボール回し、パスアンドコントロールといったウォーミングアップメニューを実施。右太もも裏に負傷を抱えているDF冨安健洋(アーセナル)はボール回しを終えた後、全体から離れて別メニュー調整となった。

 森保一監督は練習に先立って行われた公式会見で、遠藤、守田、三笘、冨安の欠場を明言。主力を欠くダブルボランチにはMF柴崎岳(レガネス)とMF田中碧(デュッセルドルフ)が入り、膝の負傷で長期離脱明けのFW浅野拓磨(ボーフム)とDF板倉滉(ボルシアMG)を先発起用する方針も明らかにした。

 指揮官はカナダ戦の起用方針について「大きなテーマとしてW杯を総力戦で戦うために、チーム全体のコンディションを上げるということ、状態が不確定な選手のコンディションをしっかり見極めることをやっていきたい」と説明。W杯グループリーグ初戦のドイツ戦を見据えつつも、コンディション調整を優先した起用になるとみられる。

 すでに先発が明言されている浅野が1トップ、板倉がセンターバック、柴崎と田中がダブルボランチに入るとなると、残る枠は7人。国内組は今月5日のJ1最終節から試合を行っていないため、サイドバックにはW杯本大会での先発起用が見込まれるDF長友佑都(FC東京)、DF酒井宏樹(浦和)が起用される可能性が高い。またセンターバックは主将のDF吉田麻也(シャルケ)の疲労次第だが、鼻骨骨折の影響が懸念されるDF谷口彰悟(川崎F)の出場もありそうだ。

 また4-2-3-1の2列目には、所属クラブで週末の試合に出場しなかったMF南野拓実(モナコ)、コパ・デル・レイに帯同せず早期の代表合流となったMF久保建英(ソシエダ)の先発が有力。三笘の不在によってジョーカー枠としての序列が高まっているMF相馬勇紀(名古屋)の抜擢も考えられる。GKは国内組の権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン)がギリギリまで正守護神を争っている。

 カナダ戦はW杯本大会前の最後のテスト。森保監督が「ドイツ戦に向けてという準備はもちろんだが、われわれが主体的に戦うために自分たちのコンセプトを確認し、ドイツ戦を迎えるようにしたい」と述べたように、本大会仕様の戦い方と、勢いをつける結果の両方が求められる重要な一戦となる。

(取材・文 竹内達也)
★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
2022W杯カタール大会特集ページ
★全64試合の日程&テレビ放送をチェック!!
2022W杯カタール大会日程&TV放送

TOP