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弾き切れなかったGK権田「緩いシュートでタイミングが合わず…」

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後半36分、コスタリカにゴールを決められた

[11.27 カタールW杯E組第2節 日本0-1コスタリカ アルラーヤン]

 主導権を握りながらもゴールをこじ開けられない展開が続く中、逆にワンチャンスで試合を決められてしまった。日本代表GK権田修一(清水)は「いろんな結果が想定される中で、一番望んでない結果、一番良くない結果なのは間違いない」と厳しい表情を浮かべた。ドイツ戦では4本連続セーブでチームを救うなどMOMに選ばれたが、この日は救世主になれなかった。

 0-0で推移していた後半36分、ピンチが訪れた。相手ボールをDF伊藤洋輝がヘディングでクリア。すると、そのボールをつなごうとしたDF吉田麻也が中途半端な浮き球のパスを出し、MF守田英正がスライディングしながらクリアしたところを相手に詰められて奪われた。すかさず守備体勢に入った権田だったが、DFケイシェル・フラーのシュートは思いのほか緩く、タイミングがズレた。

「枠にシュートが来たところを止めるのが僕の仕事。緩いシュートだったので、少しタイミング合わなかったところで、(腕が)伸び切ってしまって力が伝わらなかったところがすべてかなと思う」。伸ばした手はボールに触っていただけに悔しさは一層募る。

 日本が前半から攻めあぐねている様子を後ろから見て、「相手が割り切って3バック、5バックでやってくる中、そう簡単には崩せないかなというのは思っていた」という。「その中で、後ろの仕事はゼロで終えること。枠内シュートはあの1本だけなので。そのワンチャンスを防ぐことを準備してきたけど、僕を含めて守れなかった」と語った。

 失点した時間帯が残り10分だったことを考慮すると、日本も割り切ったプレーを選択する必要があったかもしれない。しかし、権田はこのように言う。

「展開的にマイボールを握っている時間が長かった。あれで0-0で終えようという雰囲気じゃなかったのは、たぶん皆さんが見ていても感じたと思う。当然、うちは勝ち点3を取るために攻めていた。それに、相手がやりたいカウンターというのはしっかりつぶせていたと思う」

 失点につながる一連のプレーでつなぐことを選択した判断は間違っていなかったという見解だ。「ただ、サッカーのベースの部分は球際で負けないとか、そういうところ。そこはもう一度みんなで確認していくことが大事かなと思う」と修正点を挙げ、スペイン戦を見つめた。

(取材・文 矢内由美子)

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