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欧州遠征で躍動した“小兵”…U-20日本代表MF熊取谷がW杯を懸けた戦いへ「大きな選手ばかり。逆にそれがチャンス」

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明治大MF熊取谷一星

 “憧れ”のU-20ワールドカップ出場を自らの手で掴み取る。明治大MF熊取谷一星はU-20日本代表メンバーとして、3月開幕のAFC U20アジアカップウズベキスタン2023に臨む。「小さいころから見てきたもの。カテゴリーはU-20ですけど、憧れであることは間違いない。まずはその出場権を勝ち取りたい」と決意を語った。

 U-16日本代表候補から縁がなかったが、昨夏に追加招集という形でU-19日本代表メンバーに入った。昨年9月のアジア杯予選では2ゴールという結果を残すと、同年11月のスペイン遠征でも第1戦・U-19スロバキア戦で先発の座を掴む。第2戦・U-18スペイン戦では先発出場で決勝ゴールを挙げ、第3戦・U-19フランス戦は終盤に途中出場。全3試合に出場した。

 たしかな実績を残し、U-20W杯出場を懸けたU20アジア杯のメンバーに入った。「結果を残してこれたので、そういう面で大きかった」。冨樫剛一監督からは「自分の武器を最大限に発揮してほしい」と言われたという。攻撃面ではゴールに向かうドリブルや効果的なランニング。守備では明大で培った3原則(球際、切り替え、運動量)だ。「明治がなかったら自分はここにいない」。大学での成長で代表までたどり着いた自負がある。

 身長165cmの小兵ながら、昨秋のスペイン遠征では躍動した。「相手は自分より大きな選手ばかり。逆にそれが自分の武器が生きるチャンスだと思っている」。積み上げた自信が熊取谷からにじみ出る。「そこを存分に発揮していきたい」と活躍を誓った。

 W杯出場を懸けた戦いへ。いまの心境は「ワクワクしています」と語るも「でも会場に入ったりしたら、どっちになるかわからないですけど……」と期待と緊張が入り混じる。まずは「この大舞台を楽しむこと」。大学屈指のアタッカーがアジアで躍動を目指す。

(取材・文 石川祐介)
●AFC U20アジアカップウズベキスタン2023特集

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