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森保監督がアジア杯ドローから帰国…トルシエ率いるベトナムと同組「われわれは丸裸にされている」

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成田空港で取材に応じた森保一監督

 日本代表森保一監督が12日、欧州視察から帰国し、千葉県の成田空港で取材に応じた。11日にはカタール・ドーハで行われたアジアカップ(来年1月12日〜2月10日)の組み合わせ抽選会に出席。指揮官は3大会ぶり5回目のアジア制覇に向けて「与えられた時間の中で相手を上回る準備をすることが大切だと思うので、しっかり準備して戦いに臨みたい」と意気込みを述べた。

 日本はアジア杯のグループリーグでイラク、ベトナム、インドネシアと同じD組。ポット2のイラクは近年こそ国際舞台での目立った経験はないが、今年3月のU20アジア杯で敗れるなど、各年代にクオリティーの高い選手が並ぶ強敵で、ポット3〜4にも近年メキメキと存在感を高めている東南アジア勢が並ぶなど、レベルの高いグループに入った。

 森保監督は「どこと同じグループになっても厳しい戦いには変わりないと思ったが、イラク、インドネシア、ベトナムと同じグループになって、厳しい戦いが待っている」と抽選結果を概観。「イラクはポット1に入ってもおかしくないチームで、インドネシアとベトナムはアジアの中で非常に力をつけているチーム」と警戒した。

 中でもベトナムは第一次森保ジャパンで3度も対戦した相手だ。19年1月のアジア杯準々決勝と21年11月のアジア最終予選では1-0の辛勝。昨年3月の最終予選ではホームで1-1の引き分けに終わっており、近年苦戦が続いている。

 またベトナムはこれまでもパク・ハンソ前監督が日本対策に意欲を燃やしていたが、新たに元日本代表のフィリップ・トルシエ監督が就任。森保監督は「ベトナムと当たったと決まった時、何か運命的なものを感じた」と苦笑い気味に振り返ったが、強烈なライバル意識を向けて戦ってくることが想定される。

 トルシエ監督は世代別代表活動のため組み合わせ抽選会に出席せず、2人の対面は実現せず。それでも森保監督は「トルシエさんは日本サッカーをすごく見てくれていて、いつも(メディアを通じて)コメントもしてくれている。昨年6月のブラジル戦ではロッカーまで来てくださって、話をしてくれた。われわれは丸裸にされているので、そこでまた勝っていくというのを楽しみにしたい」と意気込んだ。

 自身初めて監督として臨んだ前回のアジア杯は決勝でカタールに敗れて準優勝。優勝をかけた2度目の挑戦となる。そうした中、森保監督は「前回の大会に臨むにあたっても、結果はどう出るかはわからないが、一戦一戦勝利を目指して戦った。今回のアジア杯でも優勝という目標を持ちつつも、一戦一戦最善のしてベストを尽くし、勝利しながらチームとして成長しながら勝っていけるようにしたい」と結果と成長の両面を求めていく姿勢を強調した。

(取材・文 竹内達也)

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