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U-20日本代表、W杯前最終戦でアルゼンチンに敗戦も…選手は手応え「勝ちに持っていけた印象」唯一の得点は松木玖生

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 U-20ワールドカップに向けて開催地のアルゼンチンで合宿中のU-20日本代表は15日、U-20アルゼンチン代表との練習試合を行った。大会直前のため報道陣にも非公開での実施。日本サッカー協会(JFA)の発表では1-2で敗れ、日本の得点はMF松木玖生が決めたという。

 昨年のモーリスレベロトーナメントで対戦した縁で、開催国アルゼンチンからのオファーで実現した直前の強化試合。JFAのマッチレポートでは「悔しい敗戦となり課題を突き付けられた一方、一年前からの成長が見えたことをポジティブに捉える選手たちの姿がありました」と伝えている。

 冨樫剛一監督はJFAを通じて「一年前に対戦してものすごく気づかせてもらうことが多かった相手と、大会前に理想的なトレーニングマッチができたと思います。攻守においてトライすることや改善すべきこと、選手のコンディションなどをしっかりと見ることができましたし、初戦やその先のノックアウトステージに向けていいシミュレーションになりました。ここからは、特にコンディション面をしっかり整え、全員が初戦でスタートから力を出せるように準備していきます」とコメントした。

 MF佐野航大(岡山)は「アルゼンチンとは一年前に対戦してすごい差を見せつけられて、それがそのまま結果に反映されたのですが、今回は比較してもやられていない、勝ちに持っていけたという印象があります」と手応えを感じている様子。「自分たち自身で高められてきているので、それはいいところだと思います。今日は五分のボールが相手に転がったこと、ハイプレスへの行き方など、かみ合わない時間帯があったのでうまくコントロールして、コンディションもしっかり上げていきたいです。いままでやってきたことの精度を高めていけば、怖がる必要はないと思います。(現地に入って)わくわくしていますし、早く試合がしたいです」と前向きに語っている。

 MF永長鷹虎(川崎F)は「アルゼンチンという強豪国と対戦できて、勝てなかったこと、個人として何もできなかったことは悔しいです」としながらも、「自分たちのミスから失点しましたが、ワールドカップではその1点で悔し涙を流すことになると思うので、しっかり集中することがチームとしての課題です」と教訓を得た様子。「(個人としては)もっとボールに関わりにいって、人とつながることができたら自分の良さがもっと出せたと思っています。球際に強くいって、いい守備からいい攻撃につなげたいです。日本を代表する責任を持って、そして人生でこうした経験はなかなかできないので素直に楽しんで、そのなかでチームが勝って、個人として結果を残したいです」と本大会への意気込みを語っている。

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