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体脂肪だけでなく…W杯後の“変化”を見せたい相馬勇紀「自分が成長できた部分と合致する」

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W杯以来の代表復帰を果たしたMF相馬勇紀

 カタールW杯以来の代表復帰を果たした日本代表MF相馬勇紀(カサピア)は第2次森保ジャパン初招集であり、海外組としても初招集となった。

 カタールW杯後の今年1月に名古屋から期限付きでポルトガル1部のカサピアに加入。移籍当初は途中出場が多かったが、2月途中からはスタメンに定着し、終盤は10試合連続先発とポジションを確保した。

 移籍初年度は半年間でリーグ戦18試合に出場し、2ゴール1アシスト。「あまり数字は出せなかったけど、後半戦の最後は結果に近いプレーができた」と手応えを深めてシーズンを終えた。

「他のリーグがどうかは分からないけど、ポルトガルは組織よりも個人の選手が個で戦うリーグだなと。いろんなところで鍛えることができた」。変化はプレー面だけでなく、肉体にも及び、「体脂肪が5%くらい落ちて、筋肉量も増えている」と顔周りも体つきもより引き締まった。

 カタールW杯はグループリーグ第2戦のコスタリカ戦に先発するも0-1で敗戦。ベスト16進出を果たしたチームの中で思うようなパフォーマンスを見せられず、出場もコスタリカ戦の1試合のみに終わった。

「悔しかったけど、客観的に振り返って、自分にずっと試合に出られる能力があったかというと、違った」。率直にそう認め、「次のW杯まで長いようで短いし、短いようで長い。より競争は激しくなると思うし、頑張ってつかんでいきたい」と3年後の北中米W杯を見据えた。

 前回3月の代表活動ではポゼッションに重点を置いた森保一監督だが、今回のメンバー発表会見では「継続してポゼッションのところはトライしていかないといけない」としつつも、「素早くゴールに向かってプレーするということは優先順位の一番」と強調。チームの原点である速攻の重要性を改めて説いた。

 ポルトガルの上位勢相手に堅守速攻のスタイルを貫くカサピアにおいて、相馬自身もトランジションから前に出ていく走力というのはこれまで以上に磨いてきた自負がある。「素早い攻撃というのは自分が成長できた部分と合致する。ゴールに絡むプレーを見せて、何よりもこの2試合はチームの勝利を届けられるようにしたい」と意気込んだ。

(取材・文 西山紘平)

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