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パリ五輪世代MF川崎颯太は初のA代表招集…同い年・久保建英から刺激「彼と同じくらいの高い意識でやりたい」

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MF川崎颯太(京都)

 パリ五輪世代のA代表選出は7人目となった。MF川崎颯太(京都)は前日のリーグ戦でフル出場も接触で負傷。合宿初日は一人だけ別メニューとなったが、「試合に出るためにここに来たので、それを優先して最善のケアをしてもらって、試合に出られるように調整しました」と意欲を燃やしている。

 クラブ最年少で今季からキャプテンマークを着けている21歳は、テレビの前で見ていた憧れの選手たちとともにA代表に加わった。すでに各メンバーには挨拶を済ませており、その中には同い年ながらすでにA代表に定着している久保建英もいた。「おれのこと同級生とわかっているのかなと…わかってくれていたみたいなので助かりました(笑)」(川崎)。すばやくチームに溶け込めたようだ。

 まずは持ち味を出し切ること。そして、成長につなげるつもりだ。遠藤航ら憧れの選手たちと肩を並べるために必要なことを説く。「自分の良さを出すだけかなと思っている。足元の技術で、攻撃面でしっかり力をつける選手もいますけど、自分はそういうところで戦うんじゃなくて、自分の良さを遠慮せずに出し切るというのが、自分にとって今もっとも必要ことだと思っています」。限られた時間の中で、やるべきことを整理する。

 指針となるのはやはり久保だ。川崎は、同い年だからこその刺激を大きく受けている。

「このA代表でも自分を出していますし、チームの中心に立ってやるという気持ちを試合を観ても感じる。初招集ですけど彼と同じ気持ちというか、自分はここで選ばれて試合に出れればいいじゃなくて、チームを勝たせるという気持ちがなければ、世代交代だったりとか、若い世代が湧き上がってくることはない。初招集ですけど、彼と同じくらいの高い意識でやりたいと思います」

 自らの持ち味である予測の守備、相手の懐まで入り込む守備を見せつける。中途半端な立ち振る舞いには気をつけるつもりだ。「周りの選手に影響されて、うまぶったプレーをする、軽いプレーをするというのは自分としては一番もったいない」。とにかく本気でぶつかる。その結果がだめであっても「それはそれで大きな収穫。さらに自分が伸びるようになる」と気合を込めた。

(取材・文 石川祐介)

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