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森保Jが合宿初日から濃密トレーニング!! “ポケット攻略”クロス&シュート、6対6+フリーマン2人のミニゲーム

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合宿初日のトレーニングを行った日本代表

 キリンチャレンジカップ2試合に臨む日本代表が12日、千葉市内で合宿初日のトレーニングを行い、初招集で室内調整となったMF川崎颯太(京都)を除く25人が全体練習に参加した。海外組はオフシーズンに入っているため、初日から強度の高いメニューを実施。6対6+フリーマン2人のミニゲームではMF久保建英(ソシエダ)、FW中村敬斗(LASKリンツ)らが鋭いシュートを連発していた。

 国内組のGK大迫敬介(広島)、DF森下龍矢(名古屋)、MF川村拓夢(広島)は直近のJ1リーグ戦からのリカバリーのため、トレーニングシューズで軽いランニングをしたのみ。海外組の22選手がボール回しで身体を温めた後、フルメニューをこなした。

 まずは齊藤俊秀コーチの指揮のもと、4対4+フリーマン1人で2グループに分かれ、ミニコート両端にも人を立たせたタッチ制限付きのポゼッション練習を実施。フリーマンは片方のグループがMF鎌田大地(フランクフルト)、MF守田英正(スポルティング)、MF堂安律(フライブルク)、もう片方のチームは川辺駿(ウォルバーハンプトン)、MF旗手怜央(セルティック)、久保が務めた。

 ミニコート両端は片方のチームにシュミット・ダニエル(シントトロイデン)、中村航輔(ポルティモネンセ)のGK2人が入り、もう片方のチームはFW浅野拓磨(ボーフム)とMF遠藤航(シュツットガルト)、FW古橋亨梧(セルティック)とDF伊藤洋輝(シュツットガルト)、DF谷口彰悟(アルラーヤン)とMF三笘薫(ブライトン)がそれぞれ交代で務めていた。

 続いては名波浩コーチの指揮のもと、クロスからシュートにつなげる練習を行った。左右のサイドから交互に上げる形ではなく、いったん片方のサイドに偏って選手を配置し、そこからクロスを上げるという形。CBが配球したボールをサイドバックとサイドハーフが受け、そこに中盤の選手も絡みながらクロスを上げると、中央の2人、反対サイドの1人がそれぞれターゲット役として飛び込むという流れで行われていた。

 クロスの際にはサイドバック、サイドハーフが絡むだけでなく、中盤中央の選手もサポートを行いながらペナルティエリア奥のポケットを攻め込むという狙いが強調され、DF菅原由勢(AZ)がCBの配球役とSBのクロス役、久保が中盤中央のサポート役とサイドハーフのクロス役、FW前田大然がサイドからのクロス役と中央のターゲット役を兼任するなど、複数ポジションを担う選手も多く見られた。

 最後は6対6+フリーマン2人にGKを置いたミニゲーム。前線3人、最終ライン3人はそれぞれ異なるビブスを身につけ、その間をフリーマンがつなぐという形で移動範囲が制限され、ビルドアップにおける人数配置の意図が感じ取れた。短いスパンで3本を行い、チーム分けは以下の通りだった。

▼1本目
【ビブス水色、黄色組】
三笘薫 古橋亨梧 伊東純也
    フリー   フリー
瀬古歩夢 板倉滉 相馬勇紀
   シュミット・ダニエル

【ビブスなし、黄緑組】
旗手怜央 上田綺世 久保建英
   フリー    フリー
伊藤洋輝 谷口彰悟 菅原由勢
      中村航輔

フリーマン:川辺駿守田英正

▼2本目
【ビブス白色、黄色組】
中村敬斗 前田大然 浅野拓磨
    フリー   フリー
瀬古歩夢 板倉滉 相馬勇紀
   シュミット・ダニエル

【ビブスなし、黄緑組】
旗手怜央 上田綺世 久保建英
   フリー    フリー
伊藤洋輝 谷口彰悟 菅原由勢
      中村航輔

フリーマン:鎌田大地堂安律

▼3本目
【ビブス白色、黄色組】
中村敬斗 前田大然 浅野拓磨
    フリー   フリー
瀬古歩夢 板倉滉 相馬勇紀
   シュミット・ダニエル

【ビブス水色、黄緑組】
三笘薫 古橋亨梧 伊東純也
   フリー    フリー
伊藤洋輝 谷口彰悟 菅原由勢
      中村航輔

フリーマン:旗手怜央久保建英

 終了後にはそれぞれ居残り練習を実施。上田、堂安、久保らがシュート練習、板倉は齊藤コーチと対面パス、元川崎F組の谷口、守田、旗手がトライアングルでパスアンドコントロールに取り組む姿などが見られた。

 日本代表は15日に愛知県の豊田スタジアムでキリンチャレンジカップ・エルサルバドル戦、20日に大阪府のパナソニックスタジアム吹田で同ペルー戦を控えており、まずは3日間の準備期間で初戦に臨む。

(取材・文 竹内達也)

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