beacon

日本代表の新10番・堂安律が所信表明「こびない10番でいたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本代表の新10番に決まったMF堂安律

 日本サッカー協会(JFA)は13日、キリンチャレンジカップ2試合に臨む日本代表の選手背番号を発表し、前回3月の活動では空き番号だった10番をMF堂安律(フライブルク)が背負うことが決まった。

 この日の練習後に報道陣の取材に応じた新10番の堂安は「代表の10番が特別な番号であることは認識している。いつも運がいいなと思うのは、居心地が良くなったときに常に新しいプレッシャーがある。新しい壁がまた降りかかってきて、幸せなサッカーキャリアだなと思う」と述べ、背番号10の自覚と責任感から表情を引き締めた。

 昨年のカタールW杯ではMF南野拓実が背負っていた10番だが、南野が招集を見送られた今年3月の第2次森保ジャパン初陣では空き番号となっていた。10番を告げられた瞬間について堂安は「もちろん気合は入ったけど、そのときはフライブルクに集中していたので、それほど考えすぎてはいなかった」と振り返り、「今は頭を切り替えて、緊張感と責任感を感じる」と神妙に語った。

 東京五輪でも10番を任された堂安だが、A代表で付けるのは初めて。背番号10としてのプレッシャーについては「日に日に増えてくると思うけど、そのプレッシャーに打ち勝つメンタリティーが自分にはあると思っているので、強気な姿勢でいる」と強調した。

「自分にしか出せない色の10番を出したい。今まで背負ってきた(南野)拓実くんとか、(香川)真司くん、中村俊輔さんとか、彼らの真似でなく、堂安律にしか出せない色で10番像を出していきたい」

 堂安の描く10番像とはどんなイメージなのか。「10番を付けたからといって何も言えない堂安律は嫌だと思う。これからも変わらず、伝えたいことは伝えたいし、こびない10番でいたいなと思う」。そう言って報道陣を笑わせると、「勝たせる選手が10番だと思うし、それは全世界共通して、みんなが認識していることだと思う。それに一歩でも近づけるように、日々努力したい」と誓った。

(取材・文 西山紘平)

TOP