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伊東純也、“旧友”中村航輔の代表復帰に「アイツ友達いないんで馴染めるようにしてあげたいなと」

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日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)

 日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)にとって、リーグ・アンでの最初のシーズンが幕を閉じた。昨年10月からカタールW杯を挟んで19試合無敗が続き、一時は欧州カップ戦出場権も見えてきたが、終盤11試合で2勝2分7敗という大ブレーキで11位フィニッシュ。「後半はチームとして調子が悪くて、自分もなかなかゴールを取れなかった。それまではヨーロッパが近かったのでもったいなかった」と振り返った。

 それでもベルギーからフランスに渡り、「全体的にレベルは上がっていると思うし、個のところでもいい選手が多い」という格上リーグに挑戦。コンスタントに出場機会を勝ち取って35試合6ゴール5アシストを記録した。個人としては「できるとは思っていたけど、ある程度思ったようにはプレーできた。もっと結果を出さないといけないので最低限かな」と一定の手応えは得たようだ。

 同じ1992年度生まれで30歳のウィリアム・スティル監督のもとで「監督もベルギー人で、ベルギー時代の自分のことを知ってくれて、それを活かそうとしてくれたのでよかった」という支えもあった様子。「アイツ老けてるんで同い年には見えないですね。貫禄あるんで(笑)」と若き指揮官への冗談も口にしつつ、新たなステージでの充実感をのぞかせた。

 もっともA代表ではMF三笘薫(ブライトン)、MF久保建英(ソシエダ)、MF堂安律(フライブルク)といったアタッカー陣が欧州トップリーグで軒並み結果を出しており、ポジション争いはさらに白熱している。それでも伊東は「いつもと変わらない」と断言。「試合に出たらチャンスを作って結果を出すことをやっていかないといけない。若い選手に負けないようにまだまだ結果を出していきたい」と冷静に意気込んだ。

 また伊東にとって、今回の代表ウィークではもう一つのミッションがあるという。柏レイソル時代に共にプレーし、5月中旬にはポルトガルでも会っていたGK中村航輔(ポルティモネンセ)が2年ぶりにA代表に復帰。「アイツ友達いないんで、ちょっと久しぶりなので馴染めるようにしてあげたいなと思います」。優しさを見せた伊東は風貌の変化にも話題が集まる旧友に「あれで本人は似合っていると思ってるんで、そこに関してはあまり口出しは……。個人の自由かなと思います」と含み笑い気味にフォローしていた。

(取材・文 竹内達也)

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