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遠藤航が第2次森保Jの新キャプテンに正式就任「特別な思いがこみ上げてくる」

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日本代表MF遠藤航

 第2次森保ジャパンの新キャプテンが正式に決定した。合宿2日目の練習を終えた日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)が報道陣の取材に応じ、「ミーティングがあって、キャプテンをやらせてもらうことになった」と、合宿初日のミーティングで森保一監督からチームキャプテン任命されたことを明かした。

「クラブや年代別代表ではやらせてもらっているけど、A代表で(キャプテンマークを)付けるというのは特別な思いがこみ上げてくるし、感慨深い」。そう気を引き締めた30歳は「自分にできることは限られているし、今までどおりやるのにプラス、チームがどうやっていけば成長できるかを常に考えないといけない」と抱負を述べた。

 所属クラブであるシュツットガルトでも昨シーズンからキャプテンを務め、2シーズン連続で厳しい残留争いを乗り越えてきた。今季も入れ替え戦を経ての1部残留。「シュツットガルトではそこまで多く話すタイプではないけど、ピッチで存在感を示す姿勢を見せてきた中で、話さなくても少しずつ周りに伝染していっている感覚はあって、それが結果につながったのかなと思う」と、ピッチ上でのプレーと背中で牽引してきた。

「チームでのキャプテン像とこのチーム(代表)でのキャプテン像は変わってくる。日本語だし、コミュニケーションはより取れるし、同じことをやろうとは思ってない。このチームにはこのチームのキャプテンとしてのやり方がある」。MF長谷部誠、DF吉田麻也ら偉大な先輩たちのあとを継ぎ、自分らしいキャプテン像を築いていくつもりだ。

 合宿初日の練習前に行われたミーティングで指揮官からキャプテンに任命されると、チームメイトの前で挨拶もしたという。「競争がある中でやっていかないといけないという部分は選手の立場としては難しいけど、その一方で入るか入らないか分からない選手もここに来たからにはW杯で結果を残すためにやらないといけない」。代表に生き残っていくための個人のアピールはもちろん大事だが、何よりも優先すべきは日本代表というチーム。「ここに来たからには、初めて入るとか、前回入れなかったとか、若いとかベテランとか関係なく、このチームがW杯でどうやったら優勝できるかを考えて行動してほしい」。新キャプテンの熱い思いがそのメッセージには込められていた。

(取材・文 西山紘平)

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