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93年キリン杯に選手として来日したエルサルバドル指揮官は森保監督とも対戦「素晴らしい選手だった」

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エルサルバドル代表のウーゴ・ペレス監督

 15日のキリンチャレンジカップで日本代表と対戦するエルサルバドル代表が14日、試合会場の豊田スタジアムで公式練習を行った。練習前にはウーゴ・ペレス監督が公式会見に出席し、「日本代表というW杯で素晴らしい活躍を見せたチームと試合をすることで成長の機会になる。日本の選手は世界の主要リーグでプレーしている。高いレベルの選手と対峙することで、我々の選手も成長できると思う」と述べた。

 エルサルバドルは最新のFIFAランキングで75位。同20位の日本とは過去に19年6月9日のキリンチャレンジカップで一度だけ対戦。MF久保建英が途中出場でA代表デビューを果たした試合で、FW永井謙佑の2ゴールにより2-0で日本が勝っている。

「私にとっては2回目の来日になる」と話したペレス監督はアメリカ代表の一員として93年3月14日に国立競技場で行われたキリン杯に出場。日本を相手に先制点も決めた。試合はFW三浦知良の2ゴールなどで日本が3-1で逆転勝ちしたが、この試合には森保一監督も選手として先発していた。

「森保監督は当時の日本代表の中でも素晴らしい選手だった印象が残っている。当時の日本サッカーは未来に向けて大きな投資が行われていた時期で、ブラジルの影響を強く受けていたイメージがある。今ではアジアのみならず、世界の強豪国に名を連ねるチームになった。93年と比較して、本当に大きな成長を遂げたと思う」

 そう日本へのリスペクトを口にしたペレス監督は今回の来日をチームとしても重要なテストの場に位置付けている。「北中米カリブで最も重要な大会の一つであるゴールドカップの開幕が約10日後に迫っている」。エルサルバドルは日本と対戦したあと、20日に韓国代表とも国際親善試合を行い、24日からはアメリカとカナダで共催されるゴールドカップに出場する。

 26年W杯はアメリカ、カナダ、メキシコで共催されるため、北中米カリブ海予選にその3か国は出場しない。出場国が32チームから48チームに拡大される本大会に向けては、北中米カリブ海予選から開催国の3か国以外に3か国がストレートインで出場権を獲得。2チームが大陸間プレーオフに出場することになる。

「日本と対戦したコスタリカも力があるし、3チームがいないからと言って簡単ではないが、大きなチャンスだと捉えている」。70年、82年に続く3度目のW杯出場に向け、1試合も無駄にすることはできない。

(取材・文 西山紘平)

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