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堂安律が10番初ゴール!! 三笘のシュートを“ごっつぁん”「ゴメンしかないですね(笑)」

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10番で初ゴールのMF堂安律(フライブルク)

[6.15 キリンチャレンジ杯 日本 6-0 エルサルバドル 豊田ス]

 エースナンバーを託されて迎えた最初の一戦、日本代表MF堂安律(フライブルク)が10番での初ゴールを奪った。試合後、取材エリアに姿を表して開口一番、「皆さんにいまだノーゴールと書かれないのが唯一のいいことかな」と白い歯を見せた。

 相手が前半早々に退場者を出していたこともあり、3-0でリードしていた前半44分だった。左サイドの高い位置でボールを持ったMF三笘薫(ブライトン)が鋭いカットインから右足シュートを狙うと、GKが弾いたボールがゴールマウスへ。そのままでもゴールに入りそうな軌道ではあったが、しっかり詰めていた堂安が冷静に押し込んだ。

 三笘の得点を“横取り”したかのようなゴールに「ゴメンしかないですね(笑)」と苦笑いも見せた堂安。もっとも、4-1-4-1のインサイドハーフを任されて臨んでいたこの一戦、試合前から狙いとする形ではあった。

「インサイドを経由しなくてもウイングにつけられる展開だったので、(久保)建英と薫くんの良さを出しながらというところで、自分は(1トップの上田)綺世の近くでこぼれ球を狙っている状態だった。本来もっとプレッシャーがかかってきたら自分がポゼッションに関与して前に進めるところをやるけど、そこに関与せずともゴール前まで行けていたので、フィニッシュのところでこぼれてきたらと思って前に居た」

 ゴールシーンも三笘のカットインに合わせてスプリントを始めており、もしGKが別の方向に弾いていても反応する準備はできていた。「少しショートカウンター気味になって自分も背後に抜けて、そこにボールがこぼれてきたけど、ごっつぁんと言われるようなこぼれてくるところは意識していた。中に入っていくことでああいうゴールが生まれる」。そう振り返った堂安は「決してラッキーではないって書いといてください」と笑顔で振り返った。

 とはいえ、大半の時間を数的優位で過ごしての6-0の圧勝。気を引き締めることも忘れなかった。

「2点、3点入った時に自分たち選手内で練習していることをチャレンジしようという話をしたし、ハーフタイムにも(谷口)彰悟さん、(板倉)滉くんはじめ絶対にゼロで行こうと話していた」と守備陣の奮闘を称えつつも、「大事なのは6得点できていた中で、相手が強くなった中でも6ゴールのうちどれだけ得点できるくらいのクオリティーがあったのかを自分たちは考える必要がある。そのクオリティーをどれだけ出せたかはクエスチョンも正直ある」と攻撃の内容に向き合った堂安。「セットプレーはクオリティーの高いゴールだったけど、GKのミスも絡みながらもあったので、もっともっと自分たちに厳しくできる試合だった」とさらなるクオリティーの向上を誓った。

(取材・文 竹内達也)

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