beacon

“00ジャパン”で奪ったA代表初ゴールにFW中村敬斗「久保選手に感謝」

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本代表FW中村敬斗(LASKリンツ)

[6.15 キリンチャレンジ杯 日本 6-0 エルサルバドル 豊田ス]

 “00ジャパン”のホットラインが歓喜をもたらした。日本代表FW中村敬斗(LASKリンツ)は後半25分、MF久保建英(ソシエダ)からのパスをペナルティエリア内で受けると、ダイレクトで右足一閃。冷静にゴールマウス左を打ち抜き、A代表デビュー2戦目で初ゴールを記録した。

 初招集された3月シリーズでは、初陣ウルグアイ戦に後半44分から途中出場し、A代表デビュー。わずか3度のプレー機会でも強度の高さを発揮し、2度目の招集につなげる信頼を獲得していた。

 そしてこの日はチームが序盤から大量リードを奪った中、後半開始時から左サイドで途中出場。「デビューではないけど、プレー時間的にはほぼデビューみたいな感じだった。最初のほうはちょっと硬かったけど、ちょっとずつ慣れてきた」。少しばかり経験していたとはいえ、特別なA代表のピッチに初々しさをのぞかせながら立った。

 大歓声に包まれたのは後半15分。お膳立てしたのは共に2017年のU-17ワールドカップに出場し、何度も好連係を見せていた久保だった。

 右のハーフスペースを攻め上がりながら状況を把握していた久保の動きを見た中村は、「彼とは長く一緒にやってきて、そこに走れば来るのは分かっていた」とあえて近づかずにペナルティエリア内左に侵入。完璧なフリー状態でパスを受け取った。

 A代表での初共演で“00ジャパン”ホットラインが開通。試合後、久保は「終わった後もめちゃくちゃ『ありがとうタケ』って言ってくれたんでよかったです」と表情をゆるめていたが、中村も「久保選手に感謝したい。決めてくれみたいなパスだったし、決めるだけだったので嬉しい」と喜んだ。

 事実上のデビュー戦を経て「これからの代表に生き残っていくには間違いなくベースのハードワークする部分を当たり前にやって、その上で個人技がある。武器がない選手はここに来ていないと思うので、存分にとは言わないけどある程度は発揮できたと思う」と手応えも語った中村。MF三笘薫(ブライトン)らライバルは強力だが、ここから一気にポジション争いに割って入る構えだ。

(取材・文 竹内達也)

TOP