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第2次森保Jの大黒柱…唯一“全試合フル出場”のDF板倉滉「一番後ろから攻守に貢献できれば」

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日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)

 日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)が18日、大阪府内でのトレーニング後に報道陣の取材に応じ、20日のキリンチャレンジカップ・ペルー戦に向けて「やってきたことをしっかり出すだけ。特別なことを急にできるものではないので、チームが勝つことを考えて、一番後ろから攻守に貢献できればと思う」と意気込みを語った。

 15日のキリンチャレンジ杯・エルサルバドル戦は6-0の完勝で、第2次体制初白星を収めた森保ジャパン。相手が立ち上がりに退場者を出したことも追い風となったが、新たにトライしている戦術に向き合うあまり躍動感に欠けた3月シリーズからは一定の成長が見られた。

 板倉も「相手が一人退場してスローペースな試合になってもおかしくなかった中で、みんなが3月とは違ってゴールに向かう姿勢を見せていたと思う。もっともっとできる部分もあるけど、みんなの意識として前に行こうとか、テンポをなるべく下げずに前に行こうという意識が見られた」と手応えを口にした。

 板倉は3月シリーズから3試合連続の先発出場。同様の起用が続くDF菅原由勢(AZ)、MF守田英正(スポルティング)、MF三笘薫(ブライトン)とともに第2次森保ジャパンの中心となっている。またポジションの関係もあり、板倉だけは唯一の3試合連続フル出場。18日のミニゲームでも主力組に入り、ペルー戦での先発も見込まれるなど、DF吉田麻也の抜けた最終ラインで絶対的な存在となっている。

 言葉からも大黒柱にふさわしい責任感が漂っている。取材対応ではペルー戦のテーマを問われて「どういう相手が来てもまずはゼロで抑えるところを守備陣は常に目標としてやっているし、チームが最後勝てればいい。それだけ」ときっぱり。新たな戦術面への注目が集まる中でも「まずは戦術うんぬんより戦うところ、走るところ、基礎的なところで優っていく必要がある。相手は球際激しく来るので、自分たちのボールになるのか、相手のボールになるのかで結果も左右される」と力強く語った。

 対戦相手のペルーはFIFAランキング21位で、20位の日本とほぼ互角の相手。「1試合目とはまた違った強度の試合になると思うし、もっとテンポの上がった試合になる」と展望した板倉は「中盤の激しさは感じたし、自分たちがボールを繋ぎたい、保持したいのはありつつ、変な失い方をした後のカウンターは守備として気をつけないといけない。FWの選手の裏への抜け出し、ラインギリギリを狙ってくる動き出しは見えたので集中して守らないといけない」と警戒を欠かさず、シーズン最後の一戦に臨む構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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