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第2次森保Jで4戦連続先発の右SB菅原由勢「自分の良さを出すタイミングや出し方が分かってきた」

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日本代表DF菅原由勢

[6.20 キリンチャレンジ杯 日本 4-1 ペルー パナスタ]

 第2次森保ジャパン初陣となった3月シリーズから4試合連続で右サイドバックのスタメンを任された日本代表DF菅原由勢(AZ)の評価がうなぎ登りだ。

 15日に韓国を1-0で下した難敵ペルーとの一戦。菅原が魅せたのは、DF伊藤洋輝のミドルシュートで日本が1-0とリードして迎えた前半37分だった。右サイドの菅原はMF伊東純也と息の合った関係性でペルーのプレスを打開。中央のMF鎌田大地へパスを出すと、ボールは左サイドのMF三笘薫へ。鋭いドリブルで仕掛けた三笘が右足を振り抜き、シュートが決まった。

 これで2-0。ゴールの起点となった菅原は、得点までの一連のプレーをこのように振り返った。

「相手が明らかに僕のところにハメに来ていたので、うまく打開したいと思っていた。(遠藤)航くんや(板倉)滉くんに戻す選択肢がない中で、(伊東)純也くんがいいタイミングで降りてきた。ペルーの左サイドの選手は、僕がパス&ゴーの動きをしたときに付いてこないと試合の中で感じていたので、出して動いたらいけるかなと思った。純也くんの落としが完璧だったし、大地くんが凄く良いところにいてくれた。得点の起点になったのはうれしかった」

 新生・森保ジャパンの始動から約3か月。ベスト16入りしたカタールW杯のメンバーがほとんどのポジションで中核を担う中、フレッシュな顔触れの一人として、新しい風を吹き込むことを意識してきたという。

「W杯での成績はリスペクトしていたけど、新しく入ったからには現状に合わせるのではなく、自分の色を出さなければいけないと考えていた」

 3月シリーズではチーム戦術としてサイドバックが中に絞るやり方にトライしようとするあまり、その形にこだわりすぎて攻撃が膠着したが、今回はチーム全体でより柔軟な戦い方にシフトチェンジ。その流れも菅原の良さを引き出した。

「インナーラップ、オーバーラップは自分の強み。僕の強みがチームにどう利益をもたらすかは考えていた。試合をこなすごとに、自分の良さを出すタイミングや出し方が分かってきているのかなと思う」と語る21歳。確かな手応えを感じているようだった。

(取材・文 矢内由美子)

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