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日本vsペルー 試合後の森保一監督会見要旨

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森保一監督

 日本代表は20日、キリンチャレンジカップでペルー代表と対戦し、4-1で勝利した。

以下、試合後の森保一監督会見要旨

森保一監督
「ペルー戦というよりも3月の活動からチームとしての課題が出ていた中、どうやって6月に修正してチームとして戦おうかということを選手・スタッフで一人ずつ何ができるかを考え、チームとして課題に取り組み、われわれがやるべきコンセプトの部分を共有して戦えたことがまずは修正という部分では良かったと思っている。まだまだ課題はあるが、6月シリーズも1試合目より2試合目、1試合目は相手が1人少なかったので参考にするのが難しい部分もあったが、ペルーはわれわれとFIFAランクが同じというところ、南米の強豪というところで自分たちがやるべきことを、失点はしてしまったがいい守備からいい攻撃というところで責任を持って戦い、それぞれの武器をつなぎ合わせて戦うというところをやってくれた。失点の部分は誰がやっても機能する部分、交代枠が6人という中、実際に公式戦でも交代枠5人を使える中、試合の流れを崩すことなく戦えるようにさらにチームとして共通認識を高めて戦うことが必要だと反省している」

―3月シリーズからの修正という点で、この試合に向けてゴールを目指すという原点を共有していたが、そのことでの収穫は。
「収穫は4得点をいい形で奪えたというところ。目指すべきはゴールというところを積極的にチャレンジしてくれた結果だと思っている。ただ、まだまだチャンスの回数は増やせると思うし、チャンスを決め切るところはこれに満足することなく最善を目指していけると思う」

―今回の活動を通じて何か発見があったか。
「誰かということはこの場でお話しさせていただくイメージはできていないが、日本にはたくさんのいい選手がいるということを感じている。W杯を戦ったメンバーで招集されていない、良い選手であったり、3月の活動から9人の選手が変わっている中、チームがこうやって機能する部分は、良い選手がいなければチームとして機能しないと思う。まだまだ経験の浅い選手にも可能性のある選手がたくさんいることを確認させてもらった。選ぶ側としては非常に難しい部分があるが、いろんな良い選手が少しでも国際舞台、日本代表の舞台を経験してもらって、さらに日本サッカーの発展につながるようになればいいなと思っている」

―FWは3月から先発も代わり、いろいろと試していると思うが、選手に対する評価、優先順位が固まったのか。それとも彼らにまだ競争させたいか、まだ門戸を広げたいか。
「一言で言うと、完全に固まっているということはないという答えだと思う。まだまだ良い選手がいると思うので、チームを勝たせてくれる得点を挙げられる選手は見ていきたいと思っている。ただ今回の6月シリーズは先発した上田、古橋と二人とも今季ヨーロッパで結果を残している選手。他の選手も結果を残しているが、彼らが違いを見せているので、FWとして見た時、もちろんそこだけではない部分もあるが、得点の部分を評価して招集につなげていきたい」

―相馬勇紀をSBで起用したが意図と評価は。
「まずは対人の強さを持っているところと、そこから攻撃に出ていく推進力を持っているというところで2試合起用した。今日の起用に関しては菅原(由勢)がもも裏に違和感を訴えていたので、あの時間の交代になった。(相馬は)普段はサイドバックをやっているわけではないが、彼の可能性としてはSB、WB、ウイングとしての能力を持っていて、複数のポジションで能力を高いレベルで発揮してもらえるように期待している」

―試合初めはアンカーを置いた4-1-4-1に見えたが、途中から旗手怜央をボランチにした4-2-3-1に見えた。後半も守田英正を入れたが、ダブルボランチに見えた。ベンチからの指示だったのか。
「4-1-4-1から4-2-3-1のポジション変更は指示はしていなくて、相手の変化に対応する中で自然とシステムの変更があった。ベンチからの指示ではなく、選手たちの判断でやってくれた。ただ選手たちの判断ということでも何も言わないということではなく、事前にミーティング等々で打ち合わせをした中、相手の変化に対応できるようにということで、変化に対応するという話はしていた」

―中盤のポジション争いについて。持ち味は違うと思うが、ユニットとして考えているのか、組み合わせを変えることもあるのか。
「今回の2試合で選手の起用を変えた中で、チーム全体の個々のつながりであったり、右サイド、左サイド、前線、ディフェンス、ユニットとなるような部分でもいろんなつながりを試していきたいと思っていた中で2試合を戦った。これからもどこで絞るかは公式戦を戦うところでは必要かなと思うが、可能な限り、誰と組んでも機能するという部分のトライをしながら最善、最適な組み合わせを考えていきたい。ただ全員一緒には使えないので、そこはスタートから出る選手と途中から交代で出る選手がつながって、チームの勝利につながるように働きかけたい。選手たちも良さをつなぎながら状況に合わせた戦いをできるようにチームづくりを続けていきたい」

―川崎颯太を選んだが、出場機会がなかった理由は。
「選んだ経緯はチームのレギュラーとして試合に出続けているというところ。そしてA代表のグループに入ってもいろんな状況の中で、まずは戦力になるというところから、さらに今後の成長を期待できるということで招集した。試合に起用しなかった理由は少し足を痛めていたこともあり、練習には参加していたが、この強度の中でプレーすると怪我のリスクがあるということで起用しなかった。競争が非常に激しいし、力を見せてくれれば日本代表の選手でプレーできる。ライバルが各ポジションにいる中で違いを見せてほしいと思っている」

―2点目が決まった直後に遠藤航とピッチ際で話をしていたが、どういう話をしていたか。また彼はキャプテンとして初めての試合だったが、どのような評価をしているが。
「話していたことに関してはシステム上のこと。相手のボランチが一人ディフェンスラインに入ってビルドアップしてきていて、アンカーの部分が捕まえづらかったので、われわれがスタートの形でそのまま行くのか、変化したほうがやりやすいのかという部分で話した。ピッチ内では対応できているということだったので、動かさないでほしいということでやり取りした。彼のキャプテンシーでは、非常にチームの中でどっしりと構えてくれて、オンザピッチ、オフザピッチで存在感を発揮し、チームに好影響を与えてくれたと思う。今日の試合も非常に難しい試合だったが、ミスマッチが起きる中、試合のリズムを崩してもおかしくないような流れもある中、彼がうまくゲームコントロールをしてくれて、チームの勝利に導いてくれたと思っている」

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