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新スパイクでドリブル披露の久保建英、槙野の質問にも鋭い切り返し「人生一発勝負なので」

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槙野智章氏と日本代表MF久保建英(ソシエダ)

 日本代表のMF久保建英(ソシエダ)が4日、東京都内で行われたアディダスの新スパイク『エックス クレイジーファスト』の発売記念イベント「アディダス フットボール タケトーク!」に出席した。ホワイトとライトグリーンのシューズを着用した久保は「反発力が前よりも強化されていて、足に馴染みやすいと感じた」と好印象を口にした。

 新シーズンから久保が着用する『エックス クレイジーファスト』はアジリティに強みを持つスパイク。『エックス』シリーズの前作モデルよりも10グラムほど軽量化されたほか、足首から足の甲のニットも改良が進み、方向転換の多い現代サッカーで選手が求める声の多いフィット感にもこだわっているという。今月開幕の女子W杯では、なでしこジャパンのFW植木理子も着用する。

『エックス クレイジーファスト』を新たに着用

 久保は新たなスパイクにこの日初めて足を入れ、「さっき履いてみて、切り返しやボールワークをしたけど、その時に感じたのは切り返しのあと」と変わった点に着目。「踏み込んだ後の反発がすごくあって、踏み込んだ後の足を踏み出しやすい。サッカーは他のスポーツに比べて切り返しが多いスポーツだと思うけど、その切り返しをサポートしてくれる優れたスパイクだと思う」と太鼓判を押した。

 また久保は「僕がスパイクに一番求めていることでは、靴を履いている感覚でプレーしてくない。足に関しては繊細だと思っていて、足首や甲をすごく気にしている。この薄さがあって、あまり薄すぎると踏まれると痛いので、微妙なラインを攻めてくれている」と自身のこだわりを披露。「さすがに履いているのは分かるけど、ほぼ素足感覚。普段は変幻自在に足を中で動かせるように5本指ソックスを履いていて、早く試合で5本指ソックスとこのスパイクが合わさるのが楽しみ」と前向きに話した。

軽快なトークでも会場を笑わせた

 スパイク紹介の後には、人工芝の上に設置されたポイントを久保がドリブルで通過する「CRAZYCAGE タイムアタックチャレンジ」を実施。ステージ周辺でファンが見守る中、「人工芝なのでアレですが、スパイクがいいのでなんとかなります」とジョークも交えて意気込んだ久保は、鋭い切り返しを活かしながら4秒73の好タイムでゴールを決めた。

ドリブルゲームに臨んだ久保

4秒73の好タイムでゴール

 イベント終了後には一般参加者が久保の記録に挑戦する予定となっており、MCとして登壇した槙野智章氏は「もう一回やっておきますか?」と久保に質問。それでも久保は「人生一発勝負なので」と鋭く切り返し、自身の記録に強気な姿勢を示した。

 久保は一般参加の優勝者への商品として、その場で『エックス クレイジーファスト』にサイン。槙野氏からは「僕のサインも書きますか?」と聞かれたが、やや複雑そうな苦笑いで天を見上げたまま動けなくなり、集まった報道陣やファンを笑わせていた。

プレゼント用のサインを書き込む

槙野氏の「僕のサインも書きますか?」という質問に苦笑い

 続けて久保は、自身の記録に挑戦する参加者に「思ったよりいいタイムが出たかなと思うので、僕のタイムだけは越えないでいてくれると助かります」と謙遜。それでも、もし超えた選手がいた場合は「そんな子がいたら僕はまだ若いので、10年後くらいに一緒に日本代表でプレーできたらいいなと。期待しています」と宣言した。

 最後は「チームとしても新しくなって、アディダスのスパイクも新しくなって、新しい気持ちで新シーズンに向かいたい。環境の変化について行って、取り残されないように、昨シーズン以上のプレーをチームでも代表でも見せていきたい。応援よろしくお願いします」と来季の健闘を誓い、イベントは幕を閉じた。

槙野氏とジェスチャーを交えながら話し込む久保

(取材・文 竹内達也)
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