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宮澤ひなた&植木理子で完結! 田中美南がさらにダメ押し!! なでしこJはスペインを4発で破りGL3戦完封勝利で首位突破

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[7.31 女子W杯グループC第3節 日本 4-0 スペイン ウェリントン]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は31日、女子ワールドカップのグループリーグ第3節でC組首位のスペイン女子代表と対戦した。試合は4-0で快勝。8月5日に行われる決勝トーナメント1回戦では、A組2位のノルウェー女子代表と激突する。

 GL2連勝で既に決勝T進出を決めている日本は、首位突破へ勝ち点3が必須。池田太監督は第2節のコスタリカ女子代表戦(○2-0)から先発メンバー5人を変更して臨んだ。ゴールマウスにはGK山下杏也加が立ち、3バックは左からDF南萌華、DF熊谷紗希が並び、その隣に初出場のDF高橋はな。左のウイングバックにMF遠藤純、右にDF清水梨紗が入った。ダブルボランチはMF林穂之香とMF長野風花が組み、インサイドハーフにMF猶本光とMF宮澤ひなた。最前線は初先発のFW植木理子が立った。

 試合は立ち上がりからボールを握るスペインに日本は苦戦。前線からプレッシャーをかけるも、パスでかいくぐられてじわじわと押し込まれる。ブロックを敷いて耐える時間帯が続いた。前半5分には、その隙を突くようなアーリークロスでペナルティエリア内に侵入されるも、走り込んだMFアイタナ・ボンマティ・コンカには合わず、日本は難を逃れた。

 苦しい展開ながらも、焦れないなでしこジャパン。ボールを奪えばそこから大事に、そして鋭くパスを繋いで攻撃へ転じた。すると前半12分、最終ラインの熊谷から左サイドの遠藤に浮き球が入ると、コントロールから前線へスルーパス。逆サイドから駆け上がった宮澤が強みのスピードで相手を置き去りにすると、そのままボックス内に侵入し、ゴール左に流し込んだ。

 先制後は再びスペインにボールを握られるも、インサイドハーフとダブルボランチ、ウイングバックが決定機を作らせない。苦し紛れのクロスボールには熊谷を中心に3バックが冷静に対応した。守備から自分たちの流れに持っていくと、前半29分にカウンターから追加点。宮澤が自陣から持ち運ぶと、並走した植木が左でパスを受ける。カットインから右足を強引に振ると、DFアイリーン・パレデス・エルナンデスに当たったボールがゴール左上に吸い込まれていった。

 さらに日本は前半40分、長野が自陣ハーフウェーライン付近でボールを奪うと、テンポよく林に繋いで、そこから植木。ゆっくりと中央を持ち上がり、時間を作ると、右サイドを上がった宮澤に託した。この試合1ゴールの宮澤は自ら仕掛けて、ペナルティエリア内に侵入。ゴール左に突き刺し、点差を広げた。

 前半を3点リードで折り返した日本は、ハーフタイムで選手交代。2得点の宮澤に代えてMF藤野あおばを投入した。後半も入りからスペインが主導権を握るも、日本は前半同様に堅い守備でゴールを許さない。クロスボールにはGK山下杏也加が好対応を見せた。池田監督は後半14分に2枚替えを行い、長野、清水を下げてMF長谷川唯、DF守屋都弥をピッチへ送り込んだ。

 その後も守備にまわり、マイボールの時間が作れない日本は前線で溜めを作るべく、後半23分に植木を下げて田中をピッチへ。そこからは徐々にクリアボールが拾えるシーンもでき、効果的にカウンターへ繋げた。すると、その田中がダメを押す。前半37分に右サイドでスローインを受けると、インサイドへ仕掛けてゴール方向へ。カットインから左足を振り、左隅に決めた。

 日本は後半40分に遠藤に代えてMF杉田妃和を途中起用。4-0で快勝を収め、グループC首位で決勝トーナメント進出を決めた。

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