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清水梨紗で勝ち越し! 宮澤ひなたがまたまたぶっちぎり弾!! なでしこJ、ノルウェー破って女子W杯2大会ぶり8強入り

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[8.5 女子W杯決勝T1回戦 日本 3-1 ノルウェー ウェリントン]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は5日、女子ワールドカップの決勝トーナメント1回戦でノルウェー女子代表と対戦した。試合は3-1で勝利。11日に行われる準々決勝で、スウェーデン対アメリカの勝者と激突する。

 グループCを首位で突破した日本は2011年のドイツ大会以来となる世界一を目指して決勝トーナメントへ。グループAを2位で通過したノルウェーと1回戦で相まみえた。池田太監督はグループリーグと同様に、3-4-2-1のシステムを採用した。

 ゴールマウスにはGK山下杏也加が立ち、3バックは左からDF南萌華、DF熊谷紗希、DF高橋はな。左のウイングバックにMF遠藤純、右にDF清水梨紗が入った。ダブルボランチはMF長野風花とMF長谷川唯が組み、インサイドハーフにMF宮澤ひなたとMF藤野あおば。先頭にはFW田中美南が立った。

 試合は立ち上がりから日本が攻勢に転じる。最終ラインからボールを動かすと、ボランチを経由してサイドへ。遠藤、清水が積極的に持ち上がり、そこにインサイドハーフの宮澤と藤野が関わっていった。果敢な仕掛けからゴール前に侵入すると、コーナーキックも獲得。攻め込む時間帯が続いた。

 すると前半15分、左サイドでボールを受けた宮澤が右足でペナルティエリア内に鋭いクロスを入れると、ゴール方向へ下がりながら足を伸ばしたMFイングリット・シルスタッド・エンゲンがクリアしきれずにオウンゴール。幸先良く先制に成功した。

 それでも、これは絶対に負けられないノックアウトステージ。ノルウェーがすぐさま試合を振り出しに戻した。前半20分、ゴールキーパーから前線にボールが入ると、FWキャロライン・グラハム・ハンセンが収めて右サイドへ展開。MFビルデ・ボー・リサが駆け上がりクロスを入れると、MFグーロ・レイテンが頭でゴール左隅に流し込み同点とした。

 勝ち越しゴールを狙う日本は、前線の田中をターゲットに攻撃の手を強めるがノルウェーも堅い守備で跳ね返す。長谷川が機転を利かせてゴール前に顔を出したり、藤野がドリブルで突破を図る、清水が遠めから狙うなど果敢に攻め入ったが、1-1のまま前半を折り返した。

 後半に入り追加点を目指す日本は、立ち上がりに宮澤のスピードを活かした攻撃で相手ゴールに迫るも、シュートを打ち切ることができない。それでも同5分、ペナルティエリア内に長谷川が侵入し、パスを受けると混戦状態に。味方に繋ぐことはできなかったが、ボールを拾ったビルデ・ボー・リサのパスをカットした清水がシュートを放ち、再びリードを手にした。

 点差を広げたい日本は後半27分に選手交代。田中に代えてFW植木理子をピッチへ送り込み、攻撃の活性化を図った。同32分にはノルウェーにゴール前で決定機を作られるも、FWカリーナ・セービックのシュートはゴール左に逸れて難を逃れた。

 すると、日本がカウンターから追加点を挙げる。後半36分、右サイドの自陣ハーフウェーライン付近でボールを受けた藤野が内側へ持ち上がると、中央を上がってきた宮澤にスルーパス。持ち味のスピードで相手を置き去りにし、左足でゴール右に冷静に流し込んだ。

 グループリーグ第3節のスペイン女子代表戦(○4-0)でも、快足を活かして2得点を記録していた宮澤。日本はスピードスターの今大会5ゴール目で相手を突き放すと、試合終盤には山下がビッグセーブを見せて3-1で勝利を収めた。なでしこジャパンは15年のカナダ大会ぶりとなる8強入り。優勝に向け、一歩前進した。

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