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[MOM4396]U-17日本代表MF西原源樹(清水ユース、2年)_「やるしかない」。3得点に絡み、U-17W杯メンバー入りへ アピール

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後半30分、U-17日本代表MF西原源樹(清水ユース、2年)が同点ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.8 Balcom BMW CUP第1節 広島ユース 2-4 U-17日本代表 広島広域公園第一球技場]

 交代出場で3得点に係る活躍。MF西原源樹(清水ユース、2年)がU-17ワールドカップメンバー入りへ猛アピールだ。「自分が入った時に0-2で負けていて、『これはやるしかないな』と」振り返る西原は、後半16分の投入直後から果敢な仕掛け。清水ユースでの右サイドとは異なる左サイドでのプレーだったが、個の力を発揮し、逆転勝利をもたらした。

 まずは26分、左サイドでボールを受けると、「中に人数が揃っていたので相手の守備の準備が整わないうちに早めに上げようと」ゴール方向へ右足クロス。MF布施克真(日大藤沢高)へ完璧に合わせ、追撃ゴールをアシストした。

 さらに30分、FW鈴木大馳(鳥栖U-18)が右サイドを抜け出すと、そのラストパスを大外で合わせて同点ゴール。「大馳と目が合って、『ここに出せ』とアイコンタクトできて、そこに良いボールが来たので良かったです」。流れを傾けた西原は33分にも左サイドからのアーリークロスで相手オウンゴールを誘発。抜群の活躍で試合を終えた。

 西原は昨年のU17アジアカップ予選メンバー。だが、今年のU17アジアカップメンバーに残ることができなかった。それでも、筋力トレーニングの量を増加するなど強化。7月末のクラブユース選手権の準々決勝、準決勝で計3ゴールと活躍したMFは、特別な思いを持って今回の活動に臨んでいる。

「アジアカップに行けなかったのは凄く悔しくて、自分もやりたいなと思って……。今回久しぶりに呼んでもらって『本当にやるしかない』ので、ゴールや自分のプレーをどんどん出すしかない」

 元日本代表MFで、現在清水ユースの指揮を執る澤登正朗監督から「この大会はアジアカップ組がいないから、どんどんアピールして来い」とメッセージを受けて広島へ。当初、初戦は先発予定だったが、足の怪我のために前日の練習参加を見送り、この日も途中出場となった。だが、短い時間で「何ができるか」を強烈アピール。森山佳郎監督も交代出場時の西原の攻撃力を高評価していた。

 鋭いドリブルや精度の高いクロス、得点力はストロングポイント。今大会でU17アジアカップメンバーに負けないくらいのインパクトを残せるか。「(今日は気持ちを込めて戦い、)3ゴールに係れたので良かったです。(残り2試合も)数字にこだわって、アピールし続けたいと思います」。ライバルは多数。だが、この日のように圧倒的な結果を残してチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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