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[SBSカップ]前回のアジア1次予選経験者。U-18日本代表DF桒原陸人(明治大)は必ず生き残り、リーダーとしてU-20W杯へ

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U-18日本代表の右SB桒原陸人(明治大)がクロスへ持ち込む

[8.17 SBS杯第1節 U-18日本代表 0-1 U-18韓国代表 草薙陸]
 
 2年後はリーダーとしてU-20ワールドカップへ。U-18日本代表の右SB桒原陸人(明治大)は昨年のU20アジアカップ予選(U-20ワールドカップアジア1次予選)経験者。今年開催されたU20アジアカップ、U-20ワールドカップに出場することはできなかっただけに、次回大会は必ずアジア、世界大会のメンバーに残る意気込みだ。

 U-18日本代表の指揮を執る船越優蔵監督は、U-20アジアカップ、U-20ワールドカップにU-20日本代表のコーチとして参加。U-20ワールドカップではコロンビア、イスラエルに逆転負けし、グループステージ敗退に終わった。

 桒原は「数的優位でもラストプレーでやられてしまうというのが世界だと思うので、(船越)監督からも『本当に別世界だ』、と聞きました」。また、U-20日本代表を率いた冨樫剛一監督からも「絶対に行った方が良い」「自分の価値観も変わるし、サッカー感も変わる」と伝えられたという。恩師たちの言葉を受けて固まった「絶対にそこのメンバーに生き残っていく」という決意。他の選手たち以上に強い気持ちを持って代表活動に臨んでいる。

「個人的には明治でやっている対人の守備は絶対に負けてはいけない」。船越監督体制初戦となった韓国戦で、桒原はキャプテンマークを巻いてプレー。対人守備で踏ん張り、攻撃でもクロスを上げるシーンがあったが、「SBとしてゼロに抑えた上で前に出て行く回数というのは全然足りなかった」と振り返る。

 G大阪ジュニアユース、G大阪ユースで主将を務めた桒原は「同学年の中でも声を出す方だと思います。普段の大学の練習でも1年生ですけれども、怖れずに声を出すのは自分の強みだと思う」。高校生中心のU-18日本代表では年長者だからではなく、普段通りに声を出し、チームを引っ張る考えだ。この日はライバル・韓国に悔し過ぎる敗戦。チームを声と行動で立て直し、SBSカップ残り2試合を白星で終える。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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